ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

量産型ソシャゲ時代の終焉について考える

最近主にスマホで遊べるソーシャルゲームについて、大手ゲームメーカーが開発を中止したり、1年以内でサービスを終了する事例が増えてきました。

 

今回はソシャゲの人気がなくなった理由と今後の国内ゲーム会社について考えていきます。

ソシャゲが増えた背景

ソーシャルゲーム(以下ソシャゲ)はスマホが普及し始めた2010年台前半から急激に増え始めたジャンルで、コンシューマーや携帯機と比べて手軽に遊べるのが特徴です。

 

ソシャゲは基本プレイが無料な代わりにメーカー側はユーザーに広告を見せたり、ゲーム内コンテンツに課金して貰う事で利益を上げていくスタイルが主流です。

 

昨今のゲームは開発コストが非常に高いので比較的参入コストが低いソシャゲを開発する会社が増え、次第に他プレイヤーとの競争を煽ったり期間限定のガチャを提供するなどユーザーからの課金を促すノウハウが考えられてきました。

 

末期には面白い要素を取り入れるよりも射倖心を煽る方法が考えられるようになり、キャラクターの見た目が違うだけで内容はほぼ変わらないゲームが乱発されました。

業界の衰退

ソシャゲは低コストで開発できる上ユーザーの中には億単位で課金する方もいるため、上手くいけば非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。

 

ただし、ユーザーの課金を煽る事のみを考えていると

本来ゲームを作る上で重要なシナリオ作りなどクオリティを上げる事が軽視されるようになりソシャゲの時代が過ぎ去った時に対応できなくなります。

 

折角能力の高い人材がいても同じようなゲームを作るだけに注力すると人が育たず、業界が先細りする原因になり日本のゲーム会社が衰退する要因になるかもしれませんね。

課金に関する問題

子どもが親のクレジットカードを使ってソシャゲに大金を課金したり、大人でも課金により借金を抱えるケースもあり、こういった依存症が社会問題にもなりました。

 

公営ギャンブルやパチンコもそうですが、利益を上げるためとは言え依存症の方を多く出すと社会に悪影響が出るのでソシャゲ全体のイメージが悪化する懸念があります。

 

現在では一定の回数ガチャを引くことで最高レアリティのゲーム内アイテムが手に入るシステムを導入する企業もありますが、企業も利益を上げたいので今後も問題にならないラインを探る戦いが続きそうですね。

海外製高クオリティゲームの出現

近年では海外企業を中心にスマホゲームでもアクションゲームや位置情報ゲームなどジャンルが増加していて、従来のソシャゲは急激にシェアを縮小しています。

 

日本はどちらかというとコンシューマーや携帯機に良いゲームが多く、スマホゲームはかなり日本向けに特化しているので海外受けは微妙です。

 

一般のゲームハードと違いスマホは海外でも広く普及して市場が大きいため、今からでもソシャゲに完全に見切りをつけて高クオリティ路線で勝負する会社が現れるかもしれませんね。

まとめ

ソシャゲは2010年代以降日本で人気が出ましたが、同じ様なゲーム性や課金を煽る構造などいくつか問題があり衰退してきています。

 

今後日本のゲーム会社がスマホ向けのゲームを打ち出すか独自のゲームハードを活用した路線に戻るかは分かりませんが、どちらにせよ若い製作者に経験を積ませる事で将来の日本のゲームがより面白くなる事を祈りたいですね。