米国とイランの間で合意が行われたとはいえ、ホルムズ海峡が元の様に利用できる様になるには時間がかかり、今週から詰めの交渉や外交関係の改善に向けた取り組みが行われます。
今回はイラン戦争の後処理で必要な事を考えていきます。
イランの政府機能の回復
イラン戦争が始まってから革命防衛隊が力を持つ様になり、イラン政府と交渉を進めても革命防衛隊が大人しくしているとは限らないという状況が生まれ和平協議が遅れる要因になっていました。
イランの最高指導者は戦争初期に亡くなったアリ・ハメネイ氏の息子のモジタバ・ハメネイ氏ですが、攻撃により重症を負っている可能性が指摘されています。
ハメネイ氏の回復が遅れる様なら代わりの指導者を立て、早い段階で政府機能を元の状態に戻し通貨の発行や物資の供給を通常通り行える様にする必要があります。
機雷の掃海
ホルムズ海峡には最低でも十数個、情報元によっては数十個の機雷が敷設されている様なので、安全な航行には米国を中心に複数の国が連携して除去する事が重要になります。
G7では英仏が中心となり世界の20ほどの国に対して協力を呼びかけていて、機雷除去の遂行体制は今まさに整いつつあります。
なお日本は機雷の掃海実績が豊富にあるため活躍できそうですが、政府は情報共有の意思はあるものの実際に掃海艇を派遣するかは協議中になっています。
米国とイランの関係修復
米国とイランは1979年のイスラム革命以降は対立が続いていて、一時的に和平協議が行われてもしばらくして戦争が起こる危険はあります。
具体的には今回の戦争の引き金となったイランの核やミサイル開発、イスラエルの動きによっては軍事衝突の危険は十分に考えられます。
この問題を解決するためイラン側に核開発をやめてもらう代わりに米国が歩み寄るというオバマ政権の様な方針を取るなど、戦争を回避する方法を考えて欲しいですね。
まとめ
イラン戦争が終結した後も元の様にホルムズ海峡が使える様になるには、物理的に機雷を除去するだけでなくイランの政府機能を回復しつつ両国が歩み寄る必要があります。
トランプ氏の対イラン政策は過去の政権と比べても良くなかったと言わざるを得ないので、もう少し冷静になって将来の戦争を回避する方法を模索して欲しいですね。