ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

ロナルドリード氏の生き方について考える

米国には著名な投資家が数多くいますが、一般人で億万長者になった方の例としてロナルドリード氏がよく話題に挙がります。


彼は少ない給与ながら質素倹約と堅実な株式投資により8000万ドルの遺産を残した事で知られています。


人の生き方からは学ぶ事が多くあるので、今回は彼の生き方について考えていきましょう

ロナルドリード氏の私生活

Ronald James Read(以下リード氏)はバーモント州ダマーストンの貧乏な農家の出身で、長い間ガソリンスタンドの店員として生計を立てるごく普通の人でした。


ただ彼が普通でなかったのは徹底的な倹約家という事で、安全ピンを使わなければ前を止められないジャケットを着ていたり、駐車料を節約するためにわざわざ遠くの駐車場に車を停めていました。

 

リード氏は2014年に92歳で亡くなるまでこの生活を続けていたので、残された莫大な遺産の大きさには家族はもちろん友人も大変驚いた様です。

リード氏の投資手法と遺産

リード氏はJMスマッカーやCVSヘルス、P&G、J&Jなど財務が健全で自身がよく知っている銘柄を買い、それらを55年という超長期で保有し配当を再投資するというシンプルな手法を行っていました。


彼が生きた時代にはテクノロジー銘柄や時代を代表する人気銘柄が多数登場しましたが、それらに目をくれずただ淡々と続ける事で複利の力を最大限に活かしました。


結局彼は8000万ドルという大きな資産を築き上げ、家族や友人、ホームヘルパーの方に2000万ドルを相続し、自身が亡くなった病院に4800万ドルを、地域の図書館に1200万ドルを寄付しました。

リード氏の生き方

彼の手法は理論上は最適解の1つですが超長期で実践するのは難しく、自身の方針を貫き通したのは素晴らしいと思います。

 

ただ、一生をかけて8000万ドルの資産を築いたものの株を売らず配当再投資をしていたので、リード氏自身は株が生み出した利益の恩恵を全く受けられていませんでした。


リード氏の家族や友人は遺産を受け取れましたが、もっと若い時にお金を使っていれば少なくとも極度な節約をしなくて良かったでしょうし、人生を豊かなものにできたかもしれません。

 

投資にどれだけのお金を回しどう使うかは人の自由ですが、通常の節約の域を超えたリード氏を見る事で一般の投資家の私たちもお金の使い方について考えさせられますね。

まとめ

リード氏のように一般的な収入で、バリュー株の長期投資という比較的大人しい投資手法でも8000万ドルという大金を築いたという結果は中々できない素晴らしい事です。


ただ資産の数字を増やす事自体が目的でないなら、稼いだお金はいつかは使う事になるので、投資で稼ぐ前に使い方や使うタイミングも考えておくべきだったかもしれません。


日本には私も含め投資を始めたばかりの人が多いと思いますが、これからは投資で利益を上げた先の考え方にも注目されていきそうですね。