高齢者になると通院や検査などで病院に行く機会が増えると思いますが、場所によっては軽い症状でも病院に行く高齢者で溢れサロンや介護施設の様になっているケースもあります。
今回はこの傾向が続いた場合の悪影響について考えていきます。
原因
日本の病院は米国など他の先進国と比べて受信料や薬価が安いうえ、健康保険により75歳以上の高齢者になると医療費が1割負担になります。
よって他の高齢者がよく行く施設と比べて費用がかからず、同じ病気や身体の痛みを抱えた同年代の方と会話する機会がある事で、高齢者を病院に向かわせる要因になります。
更に今後少子高齢化が進めば高齢者の割合が増し、長寿命化が進む事でこの問題はより悪化すると考えられます。
医療費の圧迫
高齢者の医療費負担が1割という事は残りの9割は保険料など他で負担している事になり、相当な負担になります。
特に年々医学が進歩する事で本来なら寿命だった方でも命を繋ぐ事が可能になり、老人になってから30年以上生きることも可能になっていて健康保険制度が発足した時と状況が変わりつつあります。
長寿化は良いことですが一方で子育てや教育にかかるお金に対しては相対的に支援が少なくバランスが悪いので、将来的には高齢者の医療費負担を現役世代並みにするなど改革が必要になりそうです。
医療リソースの浪費
高齢者が気軽に病院に行くことで医者や看護婦が対応しないといけない他、待合室が混むため長い時間待つ必要がでます。
高齢者は時間的余裕があるので待つのに支障はありませんが、現役世代は限りある休暇や休憩時間を削って病院に行くので不満が溜まる事でしょう。
これからの高齢者はネットを使える世代になるので、SNSを利用してもらったり話すだけなら病院以外の施設で集まって欲しいですね。
まとめ
高齢者の中には医療費が安いこともあり大した症状がなくても病院にいくケースがあり、国や現役世代の負担になっている事が問題となっています。
また解決には高齢者の医療負担を現役並みにする必要があると考えられますが、高齢者を敵に回すとそもそも政権を維持する事もできないので根深い問題になりそうですね。