世界的な投資家ウォーレン・バフェット氏が日本株について言及した途端日本株が注目されたように、彼の行動は投資の世界に多大な影響を与えていて、中には彼の動きを真似て投資する投資家もいます。
ただ唸るほどの資金以外にも彼は他の投資家と根本的に違う部分があり真似しきれない部分もあるので、今回は彼の投資を一般人が真似した時の問題点について考えていきます。
①何を評価しているか分からない
彼は株価の変動や人気に惑わされる事なく企業の実力と将来性を見極めるため、説明が無ければその企業を買う理由が分からない事があります。
投資でやってはいけない事の1つが他人の意見に完全に流されて売買の判断をする事で、証券会社の助言やSNSの情報はあくまで1つの意見として受け止め、最終的には自己判断で投資を行う必要があります。
当然以前から注目していたり保有している銘柄を彼が評価すれば大きな自信になりますし、長期で運用していくという心の支えになりそうですね。
②必ず長期保有する訳ではない
彼は長期投資家として知られていますが当初の予定と違う事が起きれば見限る場合もあり、株価の面で見ると間違った判断になる事もあります。
例えばコロナ禍の初期段階で航空株を全て売り払った行動は後の株価の面で見ると失策でしたが、彼は当時コロナ禍が終わっても航空業界に客が戻らないと読んでいたので自身の判断に後悔をしていないと思います。
ともかく彼も人間で未来の事が何も分からないという点では私たちと同じなので、彼を尊敬しても完全に心酔するのは危険です。
③バフェット氏もいつか引退する
彼は1930年生まれで90歳を超えた現在でも精力的に投資を続けているものの、どんな人間でも仕事を辞める時が来るため早ければ数年後には後追い戦略は取れなくなります。
ですので彼がかつてグレアムに学んだ様に、彼が現役の間に一つでも多くの事を学び投資活動に活かしていきたいですね。
まとめ
バフェット氏だけでなく特定の誰かの投資を参考にするのは大切ですが、完全に真似しようとすると様々な弊害が出てきます。
尊敬できる投資家が現れても売買のタイミングでなく投資哲学や市場への向き合い方を真似したいですね。