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日本のアニメ漫画文化の経済的価値を考える

かつての日本は製造業が強く家電や自動車、半導体などの分野で上位に位置していましたが、競合のアジア諸国が発展するにつれ日本の影は薄くなってきました。

 

そんななか1970年代頃から日本のアニメ漫画文化は海外でも知られ始め、現在では日本が文句なく世界をリードしていると言える産業に成長しました。

 

今回は日本が誇るアニメ漫画文化が日本経済にどの様に良い影響を与えるか考えていきます。

1つのIPが半永続的に利益を出す

アニメや漫画のIP(コンテンツの知的財産権)は発表から何十年経っても漫画が売れ続ける限り利益を生み出し、仮に作者が亡くなっても後進がコンテンツを支え続ける限り人々の心を掴んで離さない作品になります。

 

更に年々コンテンツが増えていき作品のジャンルが増えると今まで興味がなかった層を取り込むようになり、市場が様々な年代や国境の壁を超えて広がっていく事が期待できます。

 

ただ特にアニメ作品はマネタイズが不十分な面があり、特に海外では無料動画サイト上での視聴に流れるケースもあるので、サブスクサービスを活用したり海外向けのブルーレイ・ディスクの販売を伸ばす工夫が必要でしょうね。

メディアミックスによる相乗効果

最初はライトノベルでスタートした作品がアニメ化を皮切りに漫画化や映画化されるなど、複数のメディアで派生作品を展開する事で全体の売り上げを伸ばす手法はメディアミックスと呼ばれ業界内で盛んに用いられています。

 

また原作の発表から時間を空けて別のメディアで作品を展開する事で世代を超えて認知度を高める事ができ、3世代に渡って展開する様な長寿IPは国民に広く親しまれる様になるでしょう。

 

また一部の作品は舞台化や歌舞伎の演目になるケースもあり、今後も様々な娯楽に影響を与えそうですね。

観光業にも波及する

アニメや漫画に登場した舞台には現実に存在する場所をモデルにする場合があり、実際にその場所を訪れる事を界隈では聖地巡礼と呼びます。

 

十数年ほど前からは市町村が町おこしのために聖地巡礼目的の観光客のためのグッズを販売したり、力の入った自治体では架空の祭りを開催するケースも出てきています。

 

自治体の力の入れ具合によっては失敗する場合もありますが、観光資源に乏しい市町村にとっては多くの消費を期待できる観光客を呼び込むチャンスになるので今後の動きに期待したいですね。

まとめ

現在では世界中でアニメや漫画作品が登場していますが、未だに日本の質や量に追いつける国は現れていないので上手くマネタイズできれば非常に大きな産業になる可能性があります。

 

また他のメディアに進出したり現実世界で町おこしに繋がるなど影響力は日に日に大きくなっているので、今後のメディア展開に注目したいですね。