ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

保有株に思い入れを持ちすぎない方が良い理由

長く同じ銘柄を保有していると企業の成功や挫折の情報が目に入り、自然と思い入れが出てくる事もあるかと思います。

 

この思い入れが長期で株を保有するモチベーションになりメリットになる場合もありますが、誤った判断により大きな損失に繋がる場合もあります。

 

今回は特に個別銘柄に思い入れを持ちすぎるデメリットを考えていきます。

損切りの判断が遅れる

長期投資の場合、短期的に企業の事業が上手くいっていなくても辛抱強く保有する事で最終的に利益に繋げる事が目的ですが、企業が致命的なミスを犯したり外部環境が悪い場合は即撤退が基本です。

 

例えば、2011年までの東京電力は安定銘柄の代名詞で、安定した事業内容により株価・配当共に堅調に推移していたため長期で持つのに良い要素が揃っていました。

 

しかし東日本大震災のあとは、3月11日時点で2,100円程度あった株価は4月6日に85%以上安い300円台まで下落し、保有を続けた方は辛酸を舐める事になりました。

 

特に長年保有していた人はこれまで過去の経験から株価が下がっても時間が経てば値を戻すと思い込みやすいですが、個別株はどんな銘柄でも状況次第で倒産や無配転落になる事があるので注意したいですね。

②無理な買い増しやナンピンに繋がる

悪い銘柄でも保有している量が少なければ傷が浅くて済みますが、ナンピン買いを繰り返した後暴落すると最悪の場合投資の世界からの退場に繋がります。

 

個別株の長期投資は保有銘柄トータルで利益を出す事を考えるべきなので、思い入れがあっても致命的な欠陥がでたり投資方針に合わなくなった銘柄を助けるため資金を投入するのはやめたいですね。

③情報を正しく見れなくなる

長期投資では定期的に決算短信や事業内容、その他の情報を見ていきますが、思い入れのある銘柄の場合どうしても良い面を探してしまい悪い部分が目に入らない場合があります。

 

投資した時点でなんの指標を評価しどんな事業がいいと思ったかを忘れないようにし、評価の軸をずらさないようにしたいですね。

まとめ

長期投資では同じ銘柄に長い時間関わるので思い入れが強くなりやすく、それが誤った判断を誘発する事があります。

 

長期保有目的でも時々その銘柄が自身の投資の目的に合致し、ポートフォリオの助けになっているかどうか確認したいですね。