米国ETFや個別株の中には、ジャンク債やハイリスクな小型株に投資する事で配当利回りが8%超えるような商品があり密かに人気を呼んでいます。
今回はそんな超高配当銘柄群の1つBDC銘柄について調べていき、高配当株投資の役に立つか考えていきます。
BDC銘柄の特徴
BDCとはBusiness Development Companyの略で、銀行からの融資を受けにくい中堅企業や新興企業の事業開発をサポートすることを目的とした投資会社の事です。
この系統の株には配当面に大きな特徴があり、利益の90%以上を配当に回す事で法人税の免除を受けるというREIT等と同じような方針をとっています。
これにより配当性向は危険な水準になり株価の値上がりも期待できないものの、8%前後の高い配当利回りが期待できます。
こうしてみると魅力的に見えますが、投資先の不安定さから売買の時期を誤ると大火傷を負う可能性がある投資上級者向けの銘柄と言えます。
問題点①投資先の企業の情報が少ない
日本から米国株の情報を集める場合、大型株については様々な機関や個人が情報を発信しているので、米国現地と変わらない情報を手に入れることができます。
しかし、BDC銘柄が投資する中堅企業の情報は中々手に入らず、情報にバイアスがかかっている事もあるので投資判断が難しくなります。
リスクの高い銘柄に限らず外国株に投資する場合は、必ず現地の信頼のおけるメディアの情報を確認するべきですね。
問題点②トータルリターンの低さ
BDC銘柄に限らず企業は配当を出すと、理論上1株配当の数字分株価が下落するので株価の成長は余り期待できません。
配当金には税金がかかるので、仮に「株価成長率0%、配当利回り8%、配当にかかる税金を28.3%」と仮定すると税引後のトータルリターンは約5.74%となり、リスクの大きさに見合っているとは言えません。
トータルリターンのみを狙うなら、広く分散された時価荷重型のインデックスファンドに投資するのが平凡ながら無難です。
まとめ
BDC銘柄は万人に勧められる銘柄ではなく、利益を上げるには信頼できる情報の確保と売買タイミングが重要になります。
こういった新しい銘柄に注目するのも1つの手ですが、最初に決めた銘柄を積み立てたり保有し続ける方がメンタル的には安定しそうです。