米国で発生したシリコンバレー銀行の経営破綻から欧米を中心に金融銘柄の下落が目立ち、市場は暗い雰囲気に包まれています。
こういった相場ではゴールドや債券などディフェンシブな資産が注目されますが、今回は個人的な趣味で連続増配株の強さについて書いていきます。
連続増配株とは
連続増配株とは読んで字の如く毎年もらえる配当金が増える(増配)株の事で、目安として10年以上増配が続けば連続増配株と言われ、20年以上となれば配当貴族と呼ばれる事もあります。
ただ毎年増配すると言っても高配当という訳ではなく、有名な連続増配ETFのVIGで配当利回り2%前後なので長期で保有する事で初めて効果が実感できるのが特徴です。
強さ①株価の下落耐性がある
連続増配株は成熟企業や割安銘柄が多く、成長株のように大きな成長は期待できまないものの景気に左右されにくく株価の変動が小さいので安定感があります。
現在の時勢では銀行株が含まれるETFでなく別のセクターの個別株を買う方がいるかもしれませんが、減配したり成績が悪化してETFの要件を満たさなくなったら構成銘柄から外されるので基本的にはETFや投資信託がおすすめです。
強さ②受け取る配当金が予想しやすい
連続増配株の中には50年以上連続で増配している銘柄もあり、そのような銘柄は過去に起きたリーマンショックやブラックマンデーのような歴史的な暴落にも負けずに増配した実績があるという事になります。
投資の世界では先のことは誰も分からないのが普通ですが、少なくとも配当の推移だけは予想がつきやすいのは心の支えになります。
また場合によっては配当再投資をする事もできるので、対応する選択肢が広いのは良いですね。
強さ③理想銘柄が手に入る
連続増配株は安定した配当推移と同じくらい株価の伸びにも期待できるという特徴があり、通常時は増配した配当の伸び率と同じくらい株価が伸びるので配当利回り自体は一定の水準になります。
なので暴落時のように安い時に仕込む事ができれば配当利回りが高いのに増配もするという理想的な資産を手にできます。
逆張りで資産を買うとそこから大きく株価が下がるリスクはありますが、理想的な資産を手に入れるためなら許容する価値はありそうです。
まとめ
現在の相場は先行きが不透明で何事もなく日常が帰ってくるかもしれませんが、銀行の連鎖破綻が続いた場合対策が必要になります。
落ち着いて投資ができる環境が長く続くことを望みますが、もし暴落相場が来ても慌てず騒がず対応したいですね。