高配当株投資と言えば、商社や銀行、通信・情報、タバコ株など成熟した大企業に投資するのが定石で、多くの投資家の方が保有されています。
ただ、個人的に日本株の場合は小型の高配当株に注目していて、投資妙味もあると考えているので、今回は小型高配当株の魅力について紹介します。
小型高配当株とは
小型株は時価総額と流動性が低い株を差し、日本株を時価総額が多い順に並べた時、上位500銘柄に入らない株を小型株と言います。
配当を出す企業というのは成長余力の少ない大手の会社が多いですが、小型株の中にも競争力があり安定した配当を出す企業があるので今回はそう言った銘柄を小型高配当株と定義します。
メリット①割安な場合がある
高配当投資で重要な事は優良な銘柄を安く仕入れる事ですが、大型株の場合たくさんの投資家が日々目を光らせているので、なかなか安値で拾う事はできません。
しかし、小型高配当株は注目している方が少ないので優良株が割安で放置されている事があり、場合によってはキャピタルゲインを狙う事もできます。
メリット②業種の分散になる
配当利回りの高い銘柄は特定の業種に偏っている事が多いのですが、保有銘柄の業種が偏っていると1つの出来事がきっかけで大きな損失を出してしまう事が多々あります。
そこで商社や銀行、通信のような大型株をメインに据えつつ、繊維や硝子・土石のようなメジャーではない銘柄を組み合わせる事で業種の分散になり、リスクを抑える事ができます。
メリット③撤退の判断がしやすい
大型株の中には複数のセグメントを持つ銘柄があり、1つのセグメントが好調でも他がイマイチだと、保有し続けるかどうかの判断が難しい場合があります。
しかし、小型株は1つの事業に集中しているケースが多いので、その事業がうまく行っているかどうかを見れば投資を継続する判断ができます。
まとめ
個別の高配当株に投資する場合メインは大型株にするのが良いですが、小型株を混ぜる事で銘柄の分散等さまざまなメリットがあります。
ただ小型株は出来高が少なく底が割れると大きな損失を出す場合があるので、買う前にしっかりと下調べをしたいですね。