このブログでは毎週土曜日に私が気になる高配当株について簡単に紹介していて、その数はこの記事が上がるまでに220銘柄以上に達しています。
ただその全てが良い株価推移だった訳ではなく大きく下げてしまった銘柄もあるので、今回はその中でも特に不調だった3銘柄についてその原因を考えていきます。
①コニカミノルタ
最初は2020年1月17日に投稿した複合機でお馴染みのコニカミノルタで、4年で35%程度株価が下落しただけでなく利益率がほぼなくなり2025年3月期は無配転落が予想されています。
投稿した時点で欧州の景気悪化などにより不調だったのですが、コロナ禍後にも株価が回復せず過去に買収した米国の創薬支援企業を売却に追い込まれるなど精彩を欠いています。
当時の配当利回りは4.2%と高すぎる水準で高配当化したのも株価が下がった事が原因だったので、こういった銘柄には警戒が必要だったかもしれませんね。
②信和
次は2020年2月9日投稿の仮設資材を扱う信和で、株価が31%減少した上2024年の配当性向が100%を超えるタコ足配当状態になってしまいました。
資材価格の高騰により仮設資材をレンタルする流れができてしまい、人手不足により工事の延期が続いていて資材の需要が減少するケースもあり逆風が吹いています。
建設系の株は社会情勢や為替の影響を受けるので、特に規模の大きくない会社は注意するべきですね。
③フジコピアン
最後は2022年5月21日に投稿したインクリボンや文具を扱うフジコピアンで、株価は8%程度の下落に留まりましたがROEは1%程度まで下がり配当性向も80%程度まで悪化しました。
原材料やエネルギーコストの増加により2022年末から2023年にかけて収益率が大幅に悪化し、アジアや中国の需要が多少回復したものの依然として厳しい経営状態に陥っています。
特殊な製品を扱う企業は同業他社と比較するのが難しく撤退の判断をするのが難しくなるケースがあるので注意したいですね。
まとめ
高配当株は株価の上昇期待はせずある程度下がっても気になりませんが、事業がうまくいかず収益が落ちると配当が滞る可能性があるので部外者でも分かりやすい外部環境の変化には目を向けて行く必要があります。
また、明らかな地雷銘柄を避けても購入後すぐに状況が変わる事はよくあるので、長期目的で保有している銘柄でも最初に思い描いた状況から大きく外れたら思い切って売却する勇気も必要ですね。