ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

GPIFのポートフォリオを観察する

日本の公的年金は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に運用されていて、運用方法や収益率などは厚生労働省のホームページで確認できます。

 

今回は、そのGPIFがどのようなポートフォリオを組んで運用しているか観察する事で、GPIFの投資について簡単に勉強していきます。

GPIFの目的

GPIFは年金積立金の実質利回り(運用利回りから名目賃金上昇率を引いた利回り)1.7%をできる限り低いリスクで確保する事を目標としています。

 

運用目標に賃金上昇率が使われているのは、給付される年金は長期的には賃金上昇率に連動するので、インフレ率を差し引く様に実質的な価値を考慮する必要があるためです。

GPIFのポートフォリオ

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GPIFのポートフォリオの方針は以下の3つです。

  1. 国内株式、海外株式、国内債券、海外債券それぞれに25%ずつ投資し、乖離許容幅は6%から8%
  2. 株式については約9割が市場のベンチマーク通りに運用するインデックス運用を行う
  3. 資産全体のおよそ0.7%の割合でインフラや不動産などのオルタナティブ資産を組み込む

 

こういうポートフォリオを組み、複数のシナリオを考えた中で程々の場合(具体的に物価上昇率1.2%、賃金上昇率1.1%の時)実質運用利回りは1.7%になります。

 

以前は国内債券の投資割合が多かったのですが、経済状況の変化によりリスクの高い株式の割合が増してきているので、引き続き今後の運用にも注目していきたいですね。

まとめ

GPIFの様な機関投資家であっても特別な投資をするのではなく、必要なリターン、取れるリスク、複数のシナリオの検討を行い投じる資産を選択しています。

 

個人で投資を行う場合でも投資目的やリスク許容度を考えた上で投資商品を選んでいきたいですね。