銀行の貸金庫はゴールドの様な現物資産や土地の権利書など自宅に置いておくと不安になるものを預けておくのに便利ですが、先日大手銀行の行員が貸金庫の資産を盗んだ事が問題となっています。
今回は貸金庫が抱える問題と利用する際の注意点について考えていきます。
①鍵の問題
貸金庫を利用する際カードや暗証番号を使うケースもありますが、鍵で管理する銀行の場合利用者が正鍵を紛失した時に備えて副鍵を銀行側が持っています。
当然悪意のある行員の犯行を防ぐため各校とも金庫内を定期的に検査するなど対策を講じていますが、現実に窃盗事件が発生してしまっている以上対策が甘かったと言えます。
今後は単独で金庫室に入れない様にしたり、入室記録をしっかりとつけるなど対策が必要になるかもしれませんね。
②警察の対応
通常貸金庫の中の物を盗むのは不可能に近く盗難にあった証拠も残りにくい事から、もし貸金庫の中身が減っていたとしても警察は動く事ができず、証拠が出るまで被害届すら出せないケースもある様です。
そもそも貸金庫の中の物は利用者本人しか把握していない事が多く、預け入れた内容の記録がない状態で窃盗被害にあうと泣き寝入りする羽目になりそうです。
対策として貸金庫の中に何がいくつ入っているか銀行側も記録し、それらの個数が変わっていないかチェックする仕組みが必要になりそうですね。
③風水害のリスク
貸金庫はそもそも金庫を貸しているだけなので、台風や洪水の影響で中の物が破損したり紛失しても一定額の銀行預金の様に補償が受けられるわけではありません。
銀行は非常に頑丈な建物なので並の災害なら耐えられますが、例えば超巨大地震により発生した津波により浸水し権利書や思い出の品が被害にあう可能性はあります。
結局の所貴重品をしまうのに安全な場所はないので、預け先を分散したり家で厳重に保管するなど工夫したいですね。
まとめ
行員による貸金庫の窃盗問題が明るみになり、ゴールドの様な現実資産を持っている方は保管リスクを抱えつつ預け先もよく考える必要が出てきました。
銀行側も今回の事件を重く受け入れ対策を講じつつ、現時点で発覚していない事件がないか調査し信用回復に努めて欲しいですね。