麻雀を題材にした作品によくモデルとして登場する代表的な人物が桜井章一氏で、彼が活躍した時代は今から半世紀ほど昔ですが麻雀を通して数々の教訓を残してきました。
麻雀は不確定な情報から押し引きの判断を冷静に見極める必要がある競技なので、その考え方は投資にも活かす事ができそうです。
今回は桜井氏の思考から投資で使えるものを抜粋して紹介していきます。
桜井章一氏とは
桜井章一氏は麻雀の代打ち勝負で20年無敗を誇ったとされる人物で、現在は雀鬼流という麻雀のルールやマナーを厳守し独自の制約を設けた流派を考案した事で麻雀ファンの間で広く知られています。
麻雀の中身について詳しく解説すると非常にマニアックな内容になってしまうので、今回は彼の考え方や彼が考案した雀鬼流の誓約から投資の参考になる部分を説明していきます。
①よかった時を基準にしない
人は苦境に立たされた時「よかった時」と比べてしまうと落差の激しさから必要以上に落ち込んでしまい、場合によっては冷静な判断力を失ってしまいます。
そこでピンチな時ほど「悪かった時」と比べると、その時よりはマシと割り切る事ができるため巻き返しの方策を冷静に立てる事ができます。
投資においても好景気で投資成績が良かった時を基準にしてしまうと必要以上にリスクを取ったり、楽観的な見通しでナンピンをしてしまう事があります。
誰しも投資で損をしたくはないと思いますが、そこから立ち直った経験が未来の投資に良い影響を与えれば、ただの失敗が成功の元になるでしょう。
②決めた誓約を守る
雀鬼流には「第一打に字牌を切らない」や「ドラは聴牌まで切らない」を始めとした独自の決め事があり、現代の麻雀をプレイする方にとっては非効率に映る面が少なくありません。
ただ字牌を切らない事で重なりを見たり相手の食い仕掛けに対抗できるなど一定のメリットがあり、この誓約を守り続ける事で雑に整理していた字牌の価値を学べるかもしれません。
投資においても最初にルールを作る事が肝要で、損切りラインや資産配分のような一般的なものから独自のこだわりまで最初に決めた事を守れば、最終的な結果は納得のいくものになるでしょう。
③速く決断する
雀鬼流では牌をツモってから切るまでの時間が2〜3秒と非常に速いのが特徴で、リズムよく局を進め考えるのではなく感性を養う事を重視しているようです。
資産を売買する際も適当に買うのは感心しませんが、自身で決めた買いのラインに達した資産がまだ下がりそうな時、指値を下げ続けた上で反騰し結局買えないというのは誰しもがやってしまうミスです。
実際に買いのラインに達した資産を買う時は即座に成り行きで注文を入れて、無駄な煩悩が入り込む余地をなくしたいですね。
まとめ
桜井氏の考え方は物によっては賛否両論ありますが、日常生活や投資でも使える教訓もあります。
ただ桜井氏が代打ち麻雀を行っていたのは昭和中期頃の古い話なので、間違っても現代でハイレートの賭け麻雀に関わらないようにしたいですね。