老後の為に投資をされている方も多いと思いますが、将来の備えの為と言って無理して資産を増やしていくと、お金でお金を増やすだけの人生になるかもしれません。
お金を増やす事自体が生き甲斐になっている方はそれで良いですが、多くの人にとっては今持っている金を使ってしまうのか将来の為に取っておくかは常に頭を悩ませる事でしょう。
そこで今回は、消費や浪費の判断の材料にするため今の1万円と30年後の1万円の価値を比較していきます。
①インフレについて
政府は中長期的なインフレ率の目標値を2%に設定しており、これが30年間達成されると30年後の1万円の価値は今の5,521円と同じくらいになります。
つまり、何も考えず1万円を持ち続けると、30年後には今の価値で言う半分くらいのものしか買えない事になります。
4%ルールに代表される様に、投資のシミュレーションをする場合はインフレ率を考慮する事が重要ですが、長期的にお金の事を考える時は忘れてはならない要素だと言えます。
②自己投資の価値が高い
自分が身につけた料理や語学のスキル、資格などは人に取られる事はないので、早めに自己投資をする事でその後の人生をより豊かにより充実させる事ができます。
例えば18歳の人が今から1万円を使って原付免許を取ると、自動車の免許を取るまで身分証明書に使えますし、自動車の免許を返納した高齢になっても長く使えます。
資格マニアになるのも考えものですが、若い間に数万円で取った資格が生涯使えたとしたら、お金の価値を十分に引き出せていると思います。
③適切な浪費ができる
長年貯金を続けていた人が歳をとってからお金を使い始めると、自分に合った浪費が分からずお金を使い過ぎたり、多くを余らせてしまう場合があります。
そこで若いうちから数万円の単位で浪費をする事で、どのくらいの金でどれくらい満足できるか分かるので、俗に言う金の使い方を知る事ができます。
まとめ
お金は通常の資本主義の国では少しずつ価値が落ちてしまいますし、若いほどお金から多くの価値を引き出す事ができます。
生活防衛資金や将来使う予定のないお金以外を貯金をする事は、短期的には安心かもしれませんが長期的に見ると良くない選択肢である事が分かりました。
人の価値観はそれぞれ違うので、1つの結論を出す事はできませんが、死の間際になって今までの人生に後悔しない様に、今しかできないお金の使い方を心がけていきたいですね。