長期投資の王道といえばインデックス投資で、時価総額加重のインデックスファンドをドルコスト平均法のような方法で積み立てると、長期的には高い再現性と安定したリターンが得られます。
しかし、どうせ株価が上がるなら安い時に一点買いをした方が良い場合もあり、最終的に資産を買うと背負うリスクは同程度になるので、ドルコスト平均法は万能ではなく、資産の種類に応じて買い方を選ぶ必要があります。
そこで今回はどんな銘柄なら積み立て投資に向くのか考えていきます。
ドルコスト平均法の利点
ドルコスト平均法は毎月一定額を1つの資産に投資する方法で、資産価格が安くなった時は多く買う事ができ資産価格が高くなれば少ししか買えません。
これを長期的に続けると最終的な取得価格は期間内の平均的な水準になり、最終的に最高のリターンが得られる事はありませんが高値掴みを避ける事ができる事ができます。
よって、積み立て投資は長期的には右肩上がりになるが、短期的には波がある資産に投資するときに役に立ちます。
ドルコスト平均法に向いた投資先
VanguardのETFで言うとインデックスファンドに似た動きになるVOOやVTI、連続増配株を集めたVIGあたりは長期的には右肩上がりの株価成長が期待できるのでドルコスト平均法を行う価値はあります。
また、米国の高配当株に投資できるVYMの様なETFは分配金が多い分キャピタル面が物足りないものの、株価自体は右肩上がりなのでそれなりの成果は出そうです。
ドルコスト平均法に向かない投資先
上の表は1990年から2019年までで株価が大きく下がった三菱自動車の株価チャートです。
これを毎年100万円ずつ買っていくと31年間積み立てると、三菱自動車の保有数は19,100になりますが、評価額は2000万円以上赤字の1090万円程になります。
この様に最初の株価が1万円を超える株の場合でも、個別株の場合は将来の価格が大きく下がると悲惨な目に遭うので注意が必要です。
まとめ
ドルコスト平均法で投資するのは最終的な価格が上がる資産に対して有効ですが、個別株の将来の価格を予想するのは困難なので、成長性の高い市場で分散の効いたファンドに積み立てると損を出しにくいと思います。
高配当株に関しては暴落時の一点買いが基本戦術の1つですが、多くの銘柄に分散されたETFの場合は積み立てる価値がありそうです。