今年は急激なインフレを抑えるために各国が金利を引き上げるなど、幾つかの要因によって配合株の多くが属するバリュー株が優位に立ちました。
ただ、長期的な資産拡大を狙う場合は他の投資法が有利になるので、高配当や連続増配など配当株の注意点を見ていきましょう。
①インデックス投資に勝てない
人間が知恵を働かせている限り経済市場は成長するため、市場全体に投資する事ができるインデックスファンドは長期で見るとバリュー株を上回るでしょう。
特に米国や全世界に時価総額荷重平均で投資できるファンドは、グロースの時代だろうとバリューの時代だろうと乗り越えられると思います。
とはいえ、配当自体が目的の場合など長期の資産形成以外の目的がある場合は優先度が変わることもあります。
②トレンドは繰り返す
人類が今の問題を解決し、経済が正常に機能し始めれば再びGAFAMや新鋭のグロース株に注目がいく事になるでしょう。
人類は同じ事を繰り返すので、また今のようなバリューが強い状態になるため最初からどちらか一本に絞るのが得策です。
補足をすると、その時のトレンドに応じてグロース株とバリュー株のポジションを変え続けられれば最高のリターンを上げられますが、相場を完全に予想できる方以外にはお勧めできません。
③続ける難易度は低くない
バリュー株は守備重視の投資先とはいえ、グロース株が好調な時のバリュー株は本当に目立たない存在になります。
周りのグロース株が30%や50%のリターンを出すなか、配当株の株価は殆ど成長せずトータルリターンが配当分の2〜4%しかないという状況もあり得ます。
ただバリュー株は振れ幅が小さいなどのメリットも多いので、自身が信じたバリュー株を信じて、雨の日も風の日ものんびり成長する姿を応援したいですね。
まとめ
バリュー株のみに長期の資産拡大の目的で投資するのは効率が良くないので、特別な理由がない場合はいつの時代も米国や全世界に分散されたインデックスファンドをお勧めします。
ただリターンは優れなくても相場下落時のダメージが少なく、競争社会で長く生き残った成熟企業だからできる戦略もあるので、よく性質を理解した上で投資したいですね。