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世界大戦が発生する条件を考える

人類は20世紀に2度の世界大戦を行いましたが、その後は冷戦期に米ソの代理戦争など局所的な戦いがあったものの80年近く世界全体に広がる戦争を回避し続けてきました。

 

ただ人々の記憶から先の大戦の記憶が薄れ国連の常任理事国が過激な思想を持ち始めている今、冷戦期以降最も大きい危険が迫っていると言えます。

 

今回は投資だけでなく人類の存亡に関わる第三次大戦の発生条件について考えていきます。

第一次世界大戦について

20世紀の初頭の欧州や米国では科学技術の発達と食料事情の改善により平和で豊かな社会を築いた一方、日露戦争(1904年〜1905年)で機関銃が大規模に使われたり地雷や鉄条網など使用した陣地構築を行うなど新しい戦術が続々と開発されていました。

 

各国は戦争を回避するため複雑な同盟関係や密約を結んでいましたが、サラエボ事件(1914年)をきっかけにオーストリアハンガリーセルビアの間で戦争が起こり、数日の間に同盟を結んでいた国々が次々に参戦し戦火は世界に広がりました。

 

人類史上初めての大戦で人々は塹壕戦を打開するため航空機による空爆、毒ガスの使用など凄惨な近代戦を経験する事となり、消耗戦の結果両陣営は多大な戦死傷者を出し国土は荒れ果て4つの帝国が崩壊しました。

 

しかも敗戦した後のドイツ第三帝国は急速に軍事化を進めるなど参戦国の間には大きな禍根が残り、戦争の終焉は次の大戦までの休戦期間に過ぎませんでした。

 

以下ではこの戦争の開戦から終戦までの流れから、世界大戦が発生する条件を考えていきます。

①戦争を抑止する機関の機能不全

第一次世界大戦後の失策は国際平和の維持のため設立された国際連盟がうまく機能せず、第二次世界大戦の勃発を阻止できなかった事です。

 

戦争の完全終結まで時間がかかった上、戦後処理にも問題がありドイツに多額の債務を背負わせ圧力をかけ過ぎたほか、結果的に極東アジア政策についても間違った対応をしてしまいました。

 

現在の国際連合国際連盟の反省から抑止力を上手く働かせていますが、常任理事国が暴走したり戦争の抑止に関して方針が分かれると危険な状況になるかもしれません。

②大国対大国

過去の例でも大国対小国の場合は戦争を始めても世界大戦までは発展しませんでしたが、大国同士の争いは短期戦になりにくく他国との同盟関係により参戦国の増加を招きます。

 

これまでも例えば冷戦期に米国とソ連ベトナムやアフガンなど第三国に支援する形で対立していて、大国同士で戦争する事は絶対に行えないと各国が理解しています。

 

現在の東欧情勢に関して西側諸国が思い切った支援に踏み切れないのもこれが原因で、NATOの派兵などがなければ現在の戦争も局所戦の1つになりそうです。

まとめ

世界大戦を再び起こさない事は殆どの人が望んでいる共通の願いであり、人々が過去の戦争から学ぶ事で悲劇を防ぐ事ができます。

 

現実的には米国を始めNATOの対応が重要になり、場合によってはこれから数年の判断により世界史の方向性が大きく変わるかもしれませんね。