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インドが経済大国になるのに必要な事

インドはアジア地域で高い成長を続ける有望株の1つで、現在の中国を超える経済大国になる可能性を秘めていて、最近ではインド株だけに投資できるインデックスファンドも注目されています。

 

ただ特有のカントリーリスクがあって経済成長を阻害している面もあるので、今回はインドが先進的な考えを持つ経済大国になるのに必要なことを見ていきましょう。

カースト制の影響が消滅する

インドでは1950年にカーストによる差別が禁止されましたがカーストによる区分は残っていて、就学や就職、結婚の際にハンデを負うケースもあります。

 

学ぶ意欲があっても環境が整っていない事で将来イノベーションを起こす才能が埋もれる原因になりますし、児童労働問題や貧しさによる犯罪を誘発する危険もあります。

 

幸い都市部ではカースト制を意識する方が少なくなり、カースト制の下位に位置する方が米国に渡ってIT分野で活躍するなど状況は改善されつつあるため、今後はより多くの方が同じスタートラインに立てるよう祈りたいですね。

汚職の撲滅

インドのモディ首相が汚職撲滅をスローガンに挙げているように、汚職や賄賂の問題は深刻で海外からの投資を躊躇わせる原因となっています。

 

汚職が蔓延した原因の1つが前の汚職を取り締まる法律の杜撰さにあり、旧法では公務員の収賄行為に焦点を当てて処罰していたので、贈賄自体を独立の犯罪として扱わず贈賄者への罰則は限定的でした。

 

2018年に改正汚職防止法が施行された事で贈賄行為自体が独立の犯罪として扱われる様になったものの、先進国の水準から見ると汚職の発生リスクは高いので、今後社会が成熟して国民の倫理観を高める事を期待したいですね。

③米国との関係強化

インドは歴史的にロシアとの結びつきが強く、ロシア産原油を輸入して石油製品を他国に輸出したり、ロシア製兵器の最大の購入国でもあるため、政治面では西側諸国の方針と相容れない部分もあります。

 

一方経済面では英語話者の多さと米国との時差が12時間な事から米国から見た重要性は高く、今後米国に近づく動きが広がればより経済発展が容易になる可能性もあります。

 

これから友好関係を築く国はインド政府と国民が考えていく事になりますが、専制的な国家よりも民主的な国家を大切にして欲しいですね。

まとめ

インドは世界で1番人口が多く地理条件も良いため、先進的な価値観を備えた経済大国になる可能性があります。

 

新興国が経済大国に成長する時は倫理観や法整備が追いつかない事もありますが、周りの悪い例に惑わされず将来を見据えた国家運営に期待したいですね。