ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

バイナリーオプションの危険性について考える

短期投資の中でもトップクラスに危険が大きいのがバイナリーオプションと呼ばれる取引で、殆どの先進国では金融商品として扱われていません。

 

ただ日本はバイナリーオプションが可能な数少ない先進国の1つで犠牲者が後を絶たないため、今回はその危険性について見ていきましょう。

バイナリーオプションとは

バイナリーオプションは為替など指数について「上がる」か「下がる」かどちらかのポジションを取り、数分後の判定時刻に予想が的中すれば購入額の倍近い払い戻しを受け取る事ができますが、外すと投資額を全て失ってしまいます。

 

為替は長期的に見るとある程度の予測ができますが数分後の予想は全くできないため、ほとんどの場合事実上の丁半博打の様な状況になります。

 

信用取引ロスカットを受けた場合の様に追証を払う様な状況にはならないものの、理屈が分かりやすく誰でも少額から始められる事から危険に気付きにくく取引の仕組み自体が問題になっています。

危険性①技術の介入余地が少ない

短期の為替取引にはチャート分析など様々な方法が利用されますが、数分後に設定された特定の時間のレートを予測するのは困難です。

 

そのため経験を積んでも勝率を上げる方法は確立されておらず、熟練者でも大きく資金を失い退場に追い込まれる危険があります。

 

経験を積む事で資金管理やメンタルコンロールの面は上手くなるかもしれませんが、本質的には運の良さが試されるという点には注意したいですね。

危険性②射倖心を煽る

一回の勝ちでインデックスファンドが10年かけて狙うリターンを数分で達成できるとなると、他の投資が馬鹿馬鹿しく思えたりリスクとリターンの感覚が壊れる原因になります。

 

特に投資を始めて間もない方がバイナリーオプションに触れると、勝ち続けてリスクジャンキーになったり負けが込んで精神に大きなダメージを負う可能性もあります。

 

最悪の場合ギャンブル依存症の方の様に借金を繰り返したり、負け分を取り戻すために倍プッシュの様な賭け方をするなど破産への道を淡々と歩むという状況になりかねません。

 

一回の取引で大きく感情が動いた時は、自身の許容量より大きなリスクを取っていないか振り返る様にしたいですね。

危険性③詐欺の温床になる

上にもある様にバイナリーオプションで勝ち続ける方法は存在し得ませんが、あたかも必勝法があるかの様に装って情報商材を売る詐欺も横行しています。

 

もしバイナリーオプションで勝ち続けた人がいても今後もその方法が使える保証はありませんし、まともな業者ならトラブルを避けるため断定的な表現は避けるでしょう。

 

最近では動画サイトやSNSを使ってツールやノウハウを販売する業者も存在しますが、特にバイナリーオプションの危険性を十分に伝えずメリットだけを紹介する様な情報には触れないようにしたいですね。

まとめ

バイナリーオプションは非常に危険が多く、一握りの天才以外は生き残れない様な専業プロ向けの投機です。

 

来年からNISAの拡充があり投資へのハードルが下がると思いますが、これから投資を始められる方には大きなリターンにはそれだけのリスクが伴う事を知って欲しいですね。