ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

投資信託の乗り換えリスクについて考える

私たちが投資を行なっていると日々新しい投資商品が目に入り、特に相場が転換期を迎えるとついつい目移りしてしまいそうになります。

 

ただ、今持っているファンドを売って新しい商品を買うと幾つかのリスクを受け入れたりコストがかかるので、次で見ていきましょう。

①税金や手数料がかかる

投資信託金融商品なので国内ファンドの場合利益に対して約20%(正確には20.315%)の金融所得税がかかります。

 

つまり100万円の投資信託を買った場合、株価が倍の200万円になった時に売却すると、利益の100万円のうち20%にあたる20万円が税金で差し引かれ180万円が手元に残ります。

 

一方100万円で買ったファンドを15%の利益が出た時点で別のファンドに乗り換える行為を5回繰り返すと、税金がかからない場合約201.1万円になります。

 

ただファンドを売却するたびに税金がかかるので、実際には約176.2万円しか残らず、5回の取引で約25万円も税金を取られてしまいます。

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↑非課税の場合と20%の税金がかかる場合の比較

 

このように複数回の取引で利益を出そうとすると、売買を繰り返すたびに税金や証券会社へ払う手数料がかかるので、長期投資をする場合は最低限の売買回数で済むように商品を選びたいですね。

②貧乏くじを引かされる事がある

相場が変化している中で、その時々に合わせてファンドを乗り換えていく投資スタイルは理想的に見えますが、投資家の前には常に闇が広がっていて将来の事は何も分かりません。

 

そんな中でファンドをタイミング良く乗り換えるのは難しく、今まで不調だったバリュー株を売り払ってグロース株に乗り換えた瞬間暴落に巻き込まれ、両者の悪いとこ取りをしてしまうケースがあります。

 

上手くいけば市場平均を上回るリターンを得られる可能性もありますが、投資期間を長く持てるなら腰を据えて持てる商品を選びたいところです。

③機会損失リスクがある

ファンドを乗り換える場合、元々を持っていたファンドを売って直ぐに乗り替えるのが理想ですが、前のファンドが落ち始めてきた時に上がり始めるファンドを見つけるのは難易度が高いです。

 

そこで何日か現金で持つ事になりますが、その間に相場が好調だと得られたはずのリターンを逃す事になります。

 

長期投資のリターンは市場が好調な数日を逃すだけで台無しになるケースがあるので、できれば投資を止めるまで毎日価格変動リスクに晒していきたいですね。

まとめ

投資信託を始め日々投資商品のラインナップは強化されていますが、新商品に飛び付き続けるのは大きなリスクが伴います。

 

それでも投資の方針自体を変える場合等は乗り換える必要があるので、商品の性質を理解した上で乗り換えを実行したいですね。