世間ではB社の保険金不正請求問題を発端とする各種の不祥事のニュースで溢れていますが、不祥事による会社のイメージダウンは時に経営破綻に追い込む程の威力になり得ます。
今回は現代社会で不祥事を起こした企業が立ち直りにくい理由について紹介します。
①利益が減少する
不祥事を起こした企業が不適切な箇所を修正すると単純に不正に上げていた利益は減少し、またマイナスイメージはこれまで築いてきた顧客や優秀な社員の流出、資金調達の難化を招きます。
不正行為により短期的に利益を上げる事はできても長期的には上手く行かないので、真っ当な商売を続ける事が大切ですね。
②企業体質は変わらない
大きな不祥事を起こした企業は社長や役員をすげ替える事で事態の収拾を図りますが、社内の風土や意識に問題がある場合は改善せず同じ過ちを繰り返すケースもあります。
利益を出す構造や社員の評価基準の変更、他社人材の登用、店先に除草剤を撒かない等ありとあらゆる改革を行い、コツコツと顧客の信頼を取り戻す必要があります。
③他の不正も注目される
一度企業の不正が見つかり注目されるようになると、テレビやインターネット上のニュース、SNSなど各種メディアが挙って報道する様になり一度ついたマイナスイメージが長期間継続します。
特に現代は個人も気軽に情報を発信できる時代で、情報の信憑性は相対的に低いものの次々に新情報が出るため不祥事を起こした企業にとっては厳しい状況になります。
大衆は情報の鮮度が落ちてくるとすぐに次のニュースに注目するので、それまでは新たな火種を出さないことが重要ですね。
まとめ
不祥事を起こした会社は物理的に利益が減るだけでなく、社員や顧客からの信頼も同時に失ってしまいます。
特に現在は情報が瞬時に行き渡る時代なので、日頃から不祥事が起こりにくい社内環境を構築しクリーンな方法で利益を上げることが大切ですね。