ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

長寿企業へ投資する時の注意点

日本は世界有数の長寿企業が多い国で、特に高配当株を選考する際は長寿企業が候補になる場合があります。

 

ただ長寿企業は若い企業と違う点があるため、今回は長寿企業へ投資する際の注意点を見ていきましょう。

ゾンビ企業になる場合がある

長寿企業の中には利益を上げる力が弱く事実上経営破綻しているのに国からの支援で支えられている企業があり、それらの企業はゾンビ企業と呼ばれます。

 

ゾンビ企業は多くの場合社員の給与を上げることもできず、施設投資も人材育成もできない八方塞がりの状態で、無駄に人材と経済資源を食うのに国からの支援も必要と悪い事しかありません。

 

ここ数年、コロナ禍で大きな損失が出た企業に対し公金を注入する事で倒産を防ぐ取り組みを行ってきましたが、今後も立ち直る事ができなければ次のゾンビ企業が生まれる危険があるので注意したいですね。

②価値観が古い

業種によっては長い間経営の方針を変えなくても利益を上げる事ができましたが、情報のアップデートを行わない体質が根付いてしまうと時代のICT化や紙媒体の電子化、その他の業務効率化の手法を取り入れられない場合があります。

 

また経営戦略以外でも時代が進むごとにコンプライアンス意識や各種ハラスメントへの対応など企業が守るべき項目は増えています。

 

これらの要素は短期的には問題にならないかもしれませんが、長期的には若手社員の離職率増加や生産性の低下を引き起こす要因になります。

 

投資している企業の内情を調べるのは難しいものの、3年離職率や訴訟歴など公開されている情報をヒントにしていきたいですね。

③新しい事に挑戦しない

昔ながらの製品が顧客に愛されている場合など意図的に新しい商品開発を行わない企業もありますが、思考が凝り固まって製品の宣伝の仕方や新しいサービスの可能性を模索しないのは良くありません。

 

例えばこれまでテレビやラジオ、新聞、ビラ、チンドン屋へ広告を出し高齢者へアピールしていた企業でも、検索サイトや動画配信サービスに広告を打ち出せば新しい購買層を獲得できるかもしれません。

 

企業にとって何もせず停滞する事は安定策で失敗が少ないのかもしれませんが、常に変化を続ける社会で変わらずに生き残るのは非常に難しいでしょうね。

まとめ

長寿企業は長年営利企業として事業を続けてきた実績があるので安定している印象がありますが、よく中身を見ると化石のような考えをした経営陣と戦前の価値観が根付いた仕事場、生気の抜けた社員が溢れている場合があります。

 

過去の実績に取り憑かれ進歩のない企業より、変わりゆく時代の中でブランドを守りつつ変化に対応できるような企業に投資したいですね。