世の中には投資商品は無数にあり、各投資家の目的や取れるリスクによって最適な資産は変わります。
ただ中には誰のために存在しているか分からない様な商品があるので、今回は長期投資の目線で見た時どんな商品があるのか見ていきましょう。
①ハイイールド債
債券は非常にメジャーな投資商品で、先進国が発行した国債や優良企業が発行している社債はポートフォリオのリスクを下げたり安定したインカムを受け取る目的で運用されます。
一方でハイイールド債(高利回り債券)と呼ばれる格付けが低い代わりに高利回りな債券は、債券の一種でありながら株式並みにリスクが高く特に個別企業が発行しているものはお勧めできません。
発行体の倒産リスクを背負いながら売却益も狙えず、並の高配当株よりやや高い程度の利子収益を得るのはリスクとリターンが釣り合っているとはいえないでしょう。
今回はハイイールド債について触れましたが、債券の中には非常に複雑で一見しただけではよく分からない仕組債など、債券の安全なイメージの皮を被ったゴミ商品があるので注意したいですね。
②同じ投資先なのにコストが高い資産
長期投資を行う上で投資信託の販売手数料や経費率といった投資コストは、長い目で見ると最終的な投資成績に大きな影響を及ぼします。
例えばベンチマークがS&P500の投資信託は無数にありますが、対面の証券会社で2%かかった買付手数料がネット証券会社だと無料になる事もありえます。
個人的には経費率が0.05%程度の差であれば気にしませんが、1%以上変わるのであれば乗り換えを強く推奨します。
③配当性向が100%以上の銘柄
配当を目的に投資したい場合、たこ足配当という1株当たりの当期純利益より1株当たりの配当が大きい銘柄には注意が必要です。
減配リスクが高いのは勿論のこと、下手にたこ足配当を続けて企業の経営が上向かないと株を手放す選択肢も無くなってくるので苦しいです。
実際に高配当株を調べる際は配当性向80%程度の銘柄は過去の配当性向や配当推移にも気を配りたいですね。
まとめ
投資商品のなかには詐欺商品の他にも誰に向けて作られたか分からない投資信託や、明らかにリスクとリターンが釣り合っていない株など罠銘柄が沢山あります。
上手く使って利益を上げる方もいらっしゃるかもしれませんが、定石を外した選択は危険な事が多いので商品の性質を理解した上で投資したいですね。