個別株を評価するための指標として収益性や財務健全性、流動比率などがあり人によって重視する項目が異なり、また指標以外にも評価基準になり得る要素があります。
今回は数字に表れない企業の評価基準について考えていきましょう。
①コンプライアンス意識
不正経理、情報の取り扱いなど様々ありますが、重要なのは時代によって守るべきルールが変わるので各企業が意識をアップデートしなければならないという事です。
社内の法令違反を防ぐ仕組みとして常日頃からの教育を行うべきですが、会社自体に問題がありコンプライアンス違反が横行している企業もあります。
一回不祥事を起こした企業はその体質が変わらない限りは同じ事を繰り返すので、過去に遡って調べる事でリスクを回避したいですね。
②マーケティング手法
良い製品やサービスを持っていても誰にどのように提供するかを間違えると結果は生まれません。
現在ではデジタルマーケティングの手法が進化していて、その時の外部環境を把握したり顧客の購入履歴や行動履歴を入手できる時代になってきました。
我々が何気なく目にしている広告も企業が利益を上げるために考え抜いた技術の結晶なので、もし投資したい企業の広告が偶然流れてきたら広告が目を惹きそうかチェックしたいですね。
③会社の経営体制
企業は事業を続け利益を上げ続ける仕組みを作る必要があるので、未来を見据えた体制作りが大切です。
例えばワンマン経営の場合意思決定のスピードの速さなど良い所もある反面、後継者が育たず会社を引き継がせた時に綻びがでるケースもあります。
これは業種や業界というより各企業の性質が色濃く出る要素なので、どのような陣容で活動しているか調べていくと面白いですね。
まとめ
一般人が企業分析をする際いくつかの指標を見ていくのが基本ですが、数字に表れない部分を軽視するのは良くありません。
当然外部からは分からない事も多いと思いますが、できる限り企業について調べる事で実態とのギャップを少しでも小さくしたいですね。