日本屈指の高収入企業として知られるキーエンス社はその仕事の苛烈さから「20代で家が建ち、30代で墓が立つ」というフレーズが一部界隈で有名です。
その分収入は一般社員の数倍になる訳ですが、資産形成においては時間が力に変わるので投資期間に違いが出れば資産額が逆転する事がありそうです。
そこで今回は39歳までキーエンスで働いた方と一般社員が共にインデックス投資を行った時、一般社員が何歳で資産が逆転するか実験しました。
実験の内容
①投資するインデックスファンドは年利7%
②税金その他の手数料は考慮しない
⚪︎キーエンス社員Kさんの投資内容
年収2000万円のKさんは収入の20%(月33万円)を22歳から積み立て、39歳に事情により投資を中断する
⚪︎一般会社員Aさんの投資
年収400万円のAさんは節約により月3.3万円を捻出し積み立てる。
実験の結果
まずはキーエンス社員Kさんの結果を見ると、積み立て17年で1億2675万円に達しました。
一方で一般会社員Aさんは46年目で1億2600万円に達し、Kさんの資産を上回ったのは47年目と非常に時間がかかりました。
総評
積み立てニーサ程度の積立額だと大卒から70歳近くまで積み立てる事で、キーエンス社員の30代の資産レベルに追いつく事ができる事がわかりました。
47年積み立て続けるのはある意味キーエンスで働き続けるのと同じくらい大変で、いずれにせよ1億円の壁を越えるのは非常に難しい事が分かりましたね。