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お金のかかる欲求について考える

心理学にはマズローの欲求5段階説という概念があり、人間が持つ欲求を5つの階層に分けて説明する事ができます。

 

ただ金銭的な面で見ると階層によって大きく違うので、今回は特にお金がかかる欲求がどんなものがあるか見ていきましょう。

マズローの欲求5段階説

心理学者のマズローは人間の欲求を以下の5段階で理論的に分けました。

 

①生理的欲求

②安全欲求

③社会的欲求

④承認欲求

自己実現欲求

 

5つの欲求の中で①生理的欲求と②安全欲求に関しては生命維持や生活の安定性・安全性に関する欲求で、通常日本で生活している限り脅かされる事はありません。

 

この2つが満たされると、社会での役割や情緒的な人間関係を求める③社会的欲求を満たそうとしますが、これも日本で教育を受け社会に出たり望んだコミュニティに属す事で比較的容易に満たす事ができます。

 

ここまでの欲求を満たすのに人によって大きく金額が変わる訳でなく、例えば大金持ちでも1日に高級な食事を10食も20食も食べる訳ではありませんし、安全を確保するだけなら比較的安価な住宅でも危険を感じる事は少ないでしょう。

 

問題なのは④承認欲求と⑤自己実現欲求で、これらは人によっては人生で稼ぐ殆どのお金を注ぎ込むほどのめり込む場合があるので個別に見ていきましょう。

承認欲求

承認欲求は自身が他人から認められたり尊重される事を求める欲求で、現在は学校や会社という現実のコミュニティだけでなくネットで不特定多数と関わる機会もあり、現代人が特に強く求めやすい環境になります。

 

最近ではSNSの様な個人で情報を発信できるサービスが発達しているので以前より承認欲求を満たしやすくなったとも言えますが、問題は等身大以上に自分を見せようとする人がいるという点です。

 

他人に注目されるためにブランド品や高級レストランでの食事風景の写真をアップするなど、自身で楽しむために金を使うのではなく他人に評価されたいがために金を使うのは後から振り返って後悔だけが残る場合が多いのでできるだけ避けたいですね。

自己実現欲求

ここまで①〜④の欲求は欠乏欲求と言い満たされないと人は不安に駆られたり緊張状態に陥る類の欲求ですが、最後の自己実現欲求は自身の夢を叶えたり自分らしく生きたいという欲求になります。

 

やりたい職業に就くために大学に通ったり、理想的な移住先に引っ越すなど欲求の中でもお金がかかりますが、ここにお金を使うのは人生全体で見た時にプラスに働きやすいと思います。

 

次々に夢(欲)が出るのが人間なので最期まで完全に自己実現欲求を満たせない人が殆どだと思いますが、老人になって何もやりたい事がない状態になるのは避けたいですね。

まとめ

現代日本では多くの人が安全で飢えることのない生活を送っているので、マズローの欲求5段階で満たされにくいのは承認欲求と自己実現欲求になります。

 

その2つのうち承認欲求は行き過ぎると歪な支出をしたり人生の貴重な時間を無駄にする可能性がありますが、自己実現欲求は自分自身の生き方や夢に向き合う欲求なため大金を使っても後悔がない場合が多いです。

 

人生は短いので他人の目を気にしすぎる事なく、人生の終わりになって後悔のない道を選びたいですね。