株式を評価する指標として自己資本比率やROE、流動比率など無数にありますが、通常発行済み株式数はあまり気にする事はありません。
ただ発行済み株式数が極端に少ない株は特有の魅力があるので、今回はそのメリットについて書いていきます。
① 他の銘柄と異なる動きをしやすい
発行済み株式数が少ない株はその株を持っている人数が少なく、注目している人も少ないので他の銘柄と違う理屈で株価が動きやすくなります。
景気の悪化の様な市場全体に影響がでる場合でも株価が動きにくいメリットになる場合もありますが、逆に好況時に株価が伸びない可能性にあるので、投資先を分析させる時の選択肢として考えるのが基本ですね。
②必然的に流動性が低くなる
ある銘柄の取引が行われる度合いを流動性と言い、発行済み株式数が少ない株は流動性が低く1日で数回しか取引が行われない場合もあります。
通常は流動性の低い銘柄は好まれませんが、好材料があれば株価が急騰する可能性がありコツコツと買い進める事で大きな利益を狙う事ができます。
当然狙いが外れると損切りが難しい銘柄を大量に抱える事になるため、銘柄選定はしっかりと行い少なくとも発行済み株式数が少ないだけの理由で取引をしない事が大切ですね。
③大株主になれる可能性がある
企業の株式の大多数を保有している人を大株主と言い、通常の上場銘柄の場合は保有数ランキング10位に入るだけで何百億円もかかります。
ただ発行済み株式数が少ない銘柄は数千万円程度でランキング10位に入れる可能性があり、例えばパウダーテック【5695】の場合は1万株(2300万円程度)で保有ランキング10位に入れます。
大株主になると株主として発言権が強くなったり多くの議決権を持つなど普通の株主と異なったメリットがあるため、十分な資金があり配当や譲渡益以外の部分で魅力を感じるなら狙うのも手ですね。
まとめ
発行済み株式数の少ない株は普段は殆ど取引が行われず、好材料が出ると大きく株価が動くというやや扱いにくい特徴があります。
ただその株が注目される前に買い進める事ができれば大きな利益に繋がる夢があるので、十分に銘柄の研究ができれば良い投資先になり得ます。