ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

HDVの活用法について考える

人気の高配当ETFといえば、VYM、SPYD、HDVの3つがよく挙げられますが、トータルリターンの低さと中途半端な配当利回り、度重なる減配など多くの理由が原因で不人気なのがHDVです。

 

ただ、個人的には銘柄の選び方が好きで、活用する余地があると思うので、HDVの舵取りと活用方について考えていきます。

HDVが不人気な理由

HDVが投資先の選択肢になりにくい理由は、配当利回り、トータルリターン、暴落耐性等のスペックが中途半端で他のETFで代用が効きやすい点にあります。

 

例えば、上で挙げた高配当ETFの中では配当利回りを重視するならSPYDが選ばれますし、トータルリターンはVYMが勝ちやすいです。

 

また暴落耐性という面では同じ配当銘柄で連続増配が期待できるVIGの様な銘柄の方が勝るので、HDVに投資するのが最適という人はかなり限られてしまいます。

HDVの舵取り

これまでのHDVは、生活必需品やヘルスケアなどディフェンシブなセクターへの投資割合が多く、高配当はエネルギーセクターに頼りきりになっていました。

 

そこで、今年の第3Qの銘柄入れ替えでは、アメリカの情報通信大手のAT&Tや医薬品大手のAbbVieなどが追加され、エネルギーセクターの割合が相対的に下がりました。

 

個別銘柄の評価は人によると思いますが、私はエネルギーセクター以外のセクターで高配当を実現できればバランスが良くなると思うので、これからも財務健全性と高配当のバランスを取った運用をして欲しいと思っています。

HDVの活用法

単体では中途半端なHDVも、他のETFのお供として運用すると活躍の機会があります。

 

ポピュラーな例で言うと、SPYDのような構成が景気敏感なセクターに偏りがちなETFと併用する事で、ある程度の分散性と高い配当を実現できます。

 

他にもVOOやVIGのようにトータルリターンの高いETFをメインに投資する時、一時的にインカムを狙う場合も選択肢に入ります。

 

こういう時にVYMのようなキャピタルも狙えるETFを買うと含み益が出て手放すのに躊躇してしまうかもしれませんが、HDVの場合は後腐れなく売却できるので最初の方針がブレにくいのはメリットになります。

 

このように良く言えば八方美人なETFなので、他のETFとの組み合わせの広さと汎用性は大きな強みになりえます。

まとめ

HDVは高配当ETFの中では不人気ですが、バランスが良く他のETFとの組み合わせで真価を発揮します。

 

今季は減配が続いていますが、最後は増配して終えてくれる事を祈りたいですね。