今回は、幅広いジャンルを手がける総合建設企業イチケン【1847】について調べてきました。
(1)会社の概要
イチケンは、商業施設、住居施設、公共施設と様々な施設建築を手がけてきました。
また、創業当時は内装施工からスタートした会社なので、企画・設計から建築、アフターメンテナンスまで担える所が強みと言えます。
(2)株価・配当金について
○株価:1,808円
○配当金:80円
○配当利回り:4.42%
○配当性向:18.4%
(2019年12月8日現在)
配当利回りの高さの割に配当性向が低いのが魅力ですね。
(3)各財務指標
○ROA:5.38%
○ROE:17.07%
○自己資本比率:31.5%
自己資本比率が他の建築業と比べても低い数字になっています。
(4)営業利益・経常利益
今期は営業利益・経常利益共に減少しましたが、当季第2四半期の減少額149億3千9百万円のうち受け取り手形・完成工事未収入金が約113億円と膨らんだのが1つの原因です。
また、来年度の予想もマイナスになっているのが気がかりです。
(5)まとめ
イチケンは歴史があり高配当銘柄である事が魅力的ですが、現在建築業を営む会社は東京オリンピック関連事業のおかげで公共投資や設備投資が堅調に推移しているという面があります。
ですので、この企業に限らず建築業の会社はオリンピックの前後にどのような動きを見せるか注視していく必要があります。