今年の欧州では深刻な熱波が観測されていて、スペインやフランスを中心に2,000名以上が暑さのために命を落としています。
今回は熱波による問題と欧州特有の事情、日本が貢献できる解決策について考えていきます。
景観の問題
欧州の歴史的な街並みが残る地区では室外機を設置できないなどの理由でエアコンを設置できないケースが多く、欧州全体でエアコンの普及率は20%程度に留まっています。
個人的には移民を受け入れるなどして住民や国の文化が様変わりしているのに景観だけは維持したいというのは少し変に感じますが、変化を嫌う欧州の人の悪い面が出た様に感じます。
ちなみに日本で景観条例の厳しい京都では室外機を見えない位置に置いたり、目隠しの設置、背景色と同じ色に塗るなどの修景措置が必要なので、こういった柔軟な発想を持って欲しいですね。
様々な団体・政治的主張
欧州では環境を守るために活動している団体が多くあり、エアコンの環境負荷を過大に評価したり、環境破壊に反対するデモを起こす団体もあります。
また環境に配慮した政党も欧州各国に存在していて最近は議席が伸び悩んでいる事が多いのですが、熱波により環境への関心が高まる事で影響力を強める可能性もあります。
各国の政権はこういった団体や野党の主張を聞きつつ法整備やエアコンの導入を進める必要があり、他の地域より無駄な回り道をしている状況になっています。
日本からできる貢献
日本には室外機を使わないスポットクーラーがあり、排熱できる小さなスペースさえあれば、歴史的な街並みが残る地区でも問題なく設置できます。
また環境負荷の低減に関してはリサイクルの仕組みが徹底されていない印象があるので、リサイクルのルールなどを紹介し、エアコンは生命維持装置という認識で必要不可欠なものという考えを伝えたいですね。
時代の変化によって過去の常識は通用しなくなってきますが欧州は変化に対応できない事があるので、欧州以外の国の働きにより大きく常識が変わるきっかけになるかもしれませんね。
まとめ
欧州では熱波に見舞われていますが、政治や環境団体、景観の悪化の懸念からエアコンの導入が遅れています。
日本からは室外機の要らないエアコンを提供するなど物的な支援も考えられますが、その前にエアコンがなくてはならないものであるという認識を伝えつつ、その他の事で環境に配慮できる事はないか考えるきっかけにして欲しいですね。