ウクライナ軍はクリミア半島に北から繋がる3つの橋とクリミア大橋への攻撃を強化していて、半島では物資が急激に枯渇しています。
今回はクリミア半島への攻撃について紹介し、今後の戦争に与える影響について考えていきます。
クリミア半島の補給ルート
ウクライナ軍は以前からクリミア大橋や物資を運ぶフェリーに攻撃を加えていましたが、最近ではクリミア半島に北から繋がる3つの橋や仮設の浮き橋、鉄道橋などあらゆる輸送ルートを叩きました。
現在でもクリミア大橋は利用可能ですが、橋付近の防衛システムを集中的に破壊しつつ橋の両端に攻撃を加える事で一時的に通行規制をかけさせる作戦を行い、物資が極端に入らない状況となっています。
これらの攻撃により半島では6月21日以降一般の人に対するガソリンは販売停止となった他、小麦粉など主要な食料品も購入制限がかけられています。
経済に与える影響
クリミア半島はこの時期海水浴などが楽しめる人気の観光地でしたが、あらゆる資源が枯渇しビーチにミサイルの破片が散らばっている様な状況なので観光客は全くいないと言っていい状況になっています。
また輸送ルート以外にも発電施設などインフラ施設にも攻撃を受けているため半島のほぼ全域で被害が発生するので、工業など他の産業も打撃を受けています。
今後も状況が改善しなければ人口が流出し、連鎖的に産業が縮小し生み出す利益が小さくなっていくのに対し、施設の復旧や物資輸送などでコストは増えていくのでロシア経済にとって大きな負担になります。
パルチザン組織の成長
クリミア半島には元のウクライナ人やタタール人で組織されたパルチザン組織が存在していて、ロシア軍の情報をウクライナ軍に流したり施設の爆破・破壊工作を行っています。
更にロシアからの入植者が本土に戻っていくと相対的に元の住民の割合が増え、ロシアの同化政策の影響が弱まりパルチザン組織に加入する人が増加する可能性があります。
現在クリミア半島のウクライナ人とタタール人の割合は36%(約70万人)ほどですが、本土に戻るロシア人が数十万人規模に達すると人口差は殆どなくなるので、大規模なデモや反乱が起こる可能性も高まりそうですね。
まとめ
クリミア半島ではクリミア大橋を含む4つの橋と仮設の浮き橋、鉄道橋が攻撃を受け、過去の攻撃でフェリーによる輸送も止まっていて物資の輸送が困難になっています。
これにより産業が連鎖的に止まり人口流出も懸念されていて、パルチザン組織が勢力を増したり戒厳令が弱まるなど条件次第ではデモや反乱に繋がる可能性もありそうですね。