ロシア軍は3月の終わりから攻勢が衰え4月には占領面積が純減し苦戦しているため、最近ベラルーシのルカシェンコ大統領に対し参戦を呼びかける事が多くなっています。
今回はベラルーシ側の対応と仮に参戦した場合の影響について考えていきます。
ベラルーシの反応
ルカシェンコ氏はウクライナに攻撃された時は参戦するとしていますが、現時点で参戦の意思はなく寧ろゼレンスキー大統領と会談する用意があるとしています。
そもそもルカシェンコ氏は2020年の選挙で対立候補を立てない出来レースの様な選挙を行い反体制派を弾圧した事で不満を持たれていて、軍は国内の抑圧に使われるため大した派兵はできないという事情もあります。
ヨーロッパ最後の独裁者も歴史上の他の独裁者と同じ様に私兵の様な軍で反乱を抑えつつ情報統制を行い、国民を圧迫しなければ独裁を維持できません。
参戦した場合
プーチン氏の顔を立てるために少しだけ派兵したとしても、ウクライナとベラルーシの国境には地雷原や防衛陣地があるので短期的に突破はできません。
ベラルーシ軍は現役兵6万3千、予備役14万5千と小規模で、毎月3万人が死傷する戦争に投入しても焼石に水も良いところです。
またウクライナの反撃でロシアの様にドローン攻撃を受けると経済が麻痺し、ロシアへの輸出にも影響が出て総合的にマイナスが大きくなると思います。
プーチン氏の考え
少し考えればプーチン氏がベラルーシに参戦を呼びかける意味は殆どありませんが、情報を流す事でウクライナ兵を少しでもベラルーシ国境に誘引する目的はあったと思います。
ただ北朝鮮より遥かに当てにならないベラルーシに頼ろうとする時点でロシア軍の疲弊が見て取れ、プーチン氏の余裕のなさを世界に露呈する事になりました。
プーチン氏の野望を叶えるためにはこういう小手先の情報戦でなく、戦況を好転させるため都市部で大規模な動員を行うなどリスクの高い抜本的な解決策が必要です。
まとめ
プーチン氏はベラルーシのルカシェンコ大統領に戦争への参加を呼びかけましたが、ベラルーシ軍は国内の抑圧に使われるため派兵の見込みは殆どありません。
ロシアがキーウに侵攻して5年目となり戦力が不足し始めたロシア軍を立て直すには、反発が予想される大規模な動員が必要になりそうですね。