米国がイランに侵攻してから2ヶ月以上が経過しましたが、停戦後に交渉を行っても妥協点を見つけられず先行きが見通せない展開が続いています。
ただ米国もイスラエルもイランもそれぞれ時間的制約があり近い内に譲歩しないといけない状況になっているので、今回はそれぞれの置かれている状況について見ていきます。
イラン
イランの石油貯蔵能力はCIAの予想では90日〜120日後に限界を迎えるとされていて、それ以降は陸路は余った石油の行き場が無くなる危機的な事態になる可能性があります。
今の所は原油を汲み上げるペースを遅らせる事で限界を先延ばしにしていますが、汲み上げを完全に辞めてしまうと次に採掘する事が非常に難しくなるためいつかは限界を迎えます。
ただ今後陸路による輸出や米国が把握していない裏ルートが開拓された場合、もう少し期限が伸びる可能性もあります。
イスラエル
イスラエルではネタニヤフ首相の任期が10月頃で終わるため当初は早期選挙を計画していましたが、戦争の長期化と経済の不安定化により支持率が低迷したため秋に選挙を行う方針の様です。
ネタニヤフ氏が支持を失った大きな原因はイランやガザなど中東地域に対する侵攻の影響が大きいため、情勢を安定化させ国内を立て直す事で国民の信頼を取り戻す必要があります。
ただネタニヤフ氏はいくつかの司法リスクを抱えているため戦争を辞められないという事情もあり、国民からの支持を回復するより別の手段を講じる可能性もありそうですね。
米国
米国は今年世界で最も重要な選挙である中間選挙が11月にあり、仮に共和党が上院下院共に過半数割れした場合今の様な大統領令の乱発は食い止められ、最悪の場合弾劾訴追を受ける可能性もあります。
また米国では泥沼化したベトナム戦争の反省から議会の承認無しで戦争する場合は60日の期限がありますが、トランプ氏は停戦期間中はカウントしないと主張しているため、この制約がいつまでになるかはっきりしません。
一応この2重の制約があるためできるだけ早く戦争を終結する必要があり、国民の信頼を回復させる様な政策を行う必要がありそうです。
まとめ
イラン情勢悪化でホルムズ海峡が通行できなくなって2ヶ月以上が経過しましたが、停戦中も小競り合いが起きるなどグダグダな展開となり交渉はあまり進んでいません。
ただ3国はそれぞれ早く戦争を終わらせる事情があり更にその期限は近いため、お互いに話し合いの機会を増やし譲歩する事で事態を解決して欲しいですね。