ウクライナは北東部にあるクピャンスクの支配を取り戻しましたが、この方面の郊外で陸上ドローン(UGV)を活用した戦術が活用された事が注目されています。
今回は陸上ドローンが戦場に与える影響について考えていきます。
陸上ドローンとは
陸上ドローンは機関銃などの武器を装備した無人車両の事で、オペレーターの遠隔操作やAIにより敵を攻撃し陣地を維持します。
複雑な判断が求められる市街戦では使えませんが、攻撃してくる方向がある程度決まっている平野での戦いでは有効に活用でき、死傷率の高い任務もこなせます。
またウクライナ国内で製造する事ができるため、量産に成功すれば兵力不足を補う画期的な兵器になるとして注目されています。
クピャンスクでの活用
クピャンスクの東方に広がる平野部ではまず偵察ドローンにより攻撃側の規模を把握し、1つの目標につき5機以上の通常のドローンを向かわせて攻撃しました。
歩兵に突破を許してしまうケースも考えられたので、そこで陸上ドローンが機関銃の掃射により足止めを図り、ドローンによる攻撃を間に合わせました。
作戦が実行されたのはクピャンスク郊外の東西25km〜30kmの広い範囲に及び、戦車の様に目立つ目標も突破が難しく、結果的に地下のパイプラインを使った変則的な攻撃以外はほぼ防ぐ事ができました。
今後の展望
技術が発達すれば偵察ドローンが連携してより広範囲を監視したりAIの敵識別能力の向上が期待され、防衛線をより強固なものに進化させる余地があります。
更にウクライナ南部に多く設置されている龍の歯の様な対戦車用の障害物や、天然の地形を活かした防衛線の様なアナログな戦術を組み合わせる事でより効果を高められる可能性もあります。
最終的には理想的な非対称戦を行える事になりロシア側の損害が深刻になるので、この戦争を終わらせる切っ掛けの1つになるかもしれませんね。
まとめ
陸上ドローンは通常のドローンと組み合わせて使う事で大きな効果を発揮し、陣地を維持しつつ敵兵力を無力化する事ができます。
これを大規模化する事ができれば戦況の固定化が実現し停戦に持ち込める可能性もあるので、今後の戦略に注目したいですね。