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浸透作戦の欠点について考える

ロシア軍がポクロフスクやクピャンスクなどで活発化させているのが都市に少数の部隊が入り込む浸透作戦で、単に力押しで来るよりも厄介な戦術となっています。

 

ただ浸透作戦が上手くいっていない地域もある他ウクライナ軍の対応策も見られるので、今回は浸透作戦の欠点について考えていきます。

浸透作戦の実績

浸透作戦はロシアが今年から本格的に運用している作戦で、ウクライナ市民に紛れて1〜2名ずつ兵士が都市に侵入し潜伏する戦術の事です。

 

ドネツク州の要衝ポクロフスクでは潜伏していた多数のロシア兵が11月中旬ごろから攻撃を開始し、ポクロフスクの南から60%程度占領に成功したと見られています。

 

ロシア軍は戦時国際法を守る気がなく軍服を着用していないので全てを排除するのが難しく、多数の兵士が揃うと手が付けられなくなります。

補給の問題

単独で潜入している兵士は兵站線から補給を受けられないので、ポクロフスクでは味方のドローンから補給物資を受け取り活動していました。

 

逆に上手く補給を受けられないとドブロピリャ東方の突出部の様に各個撃破され、最後は大軍に取り囲まれて失敗に終わるケースもあります。

 

浸透作戦では大規模な攻撃に移るまで相当な時間がかかるので守る側は補給用のドローンを如何にして封じるかが重要になります。

集結時の問題

浸透した兵士も攻撃する段階になると集まって攻撃する事になるので、偵察ドローンに発見されるリスクが高まります。

 

ポクロフスクでも集まった所をウクライナ軍のドローンに発見され、集結地が大型ドローンによる攻撃を受けて損害を受けたケースが複数あります。

 

こうしてまとまった数の兵士を失うと兵力不足に陥り、また浸透する人数を増やすところからやり直しになります。

政治的な問題

浸透作戦は強襲法など火力や兵力差を活かした作戦と比べ回りくどいためどうしても時間がかかり、失敗した時は作戦計画に大きな支障が出ます。

 

ですのであまりに連発してしまうと他国から見た時にロシアが苦戦している印象を受け、停戦交渉などにも影響が出る可能性もあります。

 

また作戦の性質上軍服を着ていない兵士が一定数必要になり戦時国際法に違反した戦術と言えるので、戦後追及されるリスクもあります。

まとめ

ロシア軍はウクライナ軍の数倍の人数と圧倒的な火力による攻撃をこれまでは続けてきましたが、ポクロフスクなど頑強な都市の攻略には浸透作戦を用いて一定の戦果をあげています。

 

ただ通常の方法による補給が受けにくく集結時には一度に兵力を失うリスクもあるので、ウクライナ側が上手く対応できるかどうかが重要になりそうですね。