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トランプ・ルートについて考える

今月8日米国の仲介でコーカサス地域のアゼルバイジャンアルメニアが歴史的和解を果たし、和平合意の中でトランプ・ルートと呼ばれる回廊が設置されました。

 

このトランプ・ルートによりユーラシア大陸の物流に変革が起こると考えられますが、周辺国が牽制する動きを見せていて様々な思惑が交錯しています。

 

今回はこの回廊の将来について考えていきます。

アゼルバイジャンアルメニア

アゼルバイジャンアルメニアコーカサス地域(ロシアの南、トルコの東)にあり、長らくナゴルノ・カラバフと呼ばれる地域を巡って紛争状態にありました。

 

それが今年に入って急激に関係が改善し7月10日には首脳会談が実現、8月8日には冒頭にもあるように米ホワイトハウスで和解に至りました。

 

トランプ・ルートはアゼルバイジャン本国とアルメニアに分断されている飛び地を結ぶ道を指し、ここが整備され情勢が安定すれば新しい輸送路が開拓される可能性があります。

ロシアへの影響

トランプ・ルートは中東地域から欧州に至る最短ルートで、ロシアから南部に通じるルートを使わなくても良くなる事からロシアは面白くないと思っているでしょう。

 

ただでさえシリアにおける影響力がなくなり地中海の権益を失っているのに、アゼルバイジャンアルメニア両国が西側との繋がりを強めれば中東地域での影響力は大きく下がります。

 

またこういった動きを咎める事ができなくなっている事自体がロシアの政治的・軍事的な弱体化を示していて、個人的には同じコーカサス地域のジョージアでも反露感情が高まると予想しています。

イランの動き

トランプ回廊に対して反応しているのは両国に国境を接しているイランで、米国が和平に介入した事を不服に思い警告を発しています。

 

すぐに新たな紛争に突入する可能性は低いと思いますが、イランは米国が絡むと警戒を強める傾向があるので上手く対応する必要があります。

 

特にウクライナでの戦争が落ち着いた後は注意が必要で、コーカサス地域はロシアとイランに挟まれた位置にある事から戦争になる前に外交努力で戦争を避けて欲しいですね。

まとめ

トランプ・ルートは欧州と中東を結ぶ陸路として大きな期待が寄せられていて、世界の物流が大きな変わる可能性があります。

 

ただコーカサス地域はロシアとイランに挟まれた位置にあり、地域情勢が急激に悪化するリスクがありますが戦争になる前に外交によって問題を解決して欲しいですね。