ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

自民党の誤算について考える

自民党参院選で敗北した事で衆院選、都議選に続いて3連敗となり、これまでの様に結果を出さなくても意見を通せるという状況ではなくなってきました。

 

今回は参院選自民党が犯した誤算と票が流れた原因について考えていきます。

税・予算周り

自民党政権全般において増税はスピード感を持って行われるのに景気が後退しても減税は行われないという事が繰り返され、国民の支持を下げる要因の1つとなりました。

 

減税政策にはインフレが加速するリスクがあるので決断できなかったのかもしれませんが、それにしても予算の無駄を見直す事なく増税に頼ってしまったのは失策でした。

 

更に国民の神経を逆撫でする様に税収が過去最高を更新したと発表したり、選挙対策のばら撒きと邪推されかねないタイミングで2万円の給付を発表するなど間違った選択を取り続けました。

 

そして支持を伸ばした参政党や国民民主党は消費税減税をマニフェストにしていて、政治的立場も右派と中道右派という本来の自民党に近いものだったこともあり票の流出に拍車がかかった様に思います。

外国人に対する政策

グローバル化が進む中で外国の方が日本で学んだりビジネスをする事はありふれた事になりましたが、規制や仕組みを変えなかったために制度を悪用されたり日本人に不利益になるケースがありました。

 

一例として挙げられるのが外国人による国内の土地や不動産の取得問題で、外国人が不動産を買い漁る事で価格を押し上げ、それが周りの商業施設や宿泊施設のコストを引き上げるという状況があります。

 

これを解決するため移住や土地取得の際に審査を厳格化し、真っ当に日本で暮らしたい方と産業スパイや悪質な投機家など弾くべき人を選り分ける仕組み作りが今後重要になると思います。

対外政策

個人的に石破総理が1番良くなかった点が外交の際の愛想の悪さで、政治家としての能力ではなく人としての問題です。

 

複数の首脳が集まって競技する場では首脳同士で個人的に話し合ったやり取りが後に交渉の進展を助ける事もあるので、外交の場で挨拶をしてくれた方に対し座って対応したり暇があればスマホをいじる様ではいけないと思います。

 

この点では岸田前総理はG7の会合で各国の首脳をもてなしていましたし、語学が堪能な事もあって積極的に対話を重ねていた印象があります。

 

総理大臣といっても人間同士のやり取りではコミュニケーションが重要になるので、想像以上に普段の態度は見られているという事に気づくべきだったのかもしれませんね。

まとめ

自民党は長年与党であった驕りから必要な手を打つ事ができず重要な選挙で3連敗するという失態を犯しました。

 

今後は少数与党として野党の声に耳を傾けると共に、国民の信頼を取り戻す様な誠実な政治に期待したいですね。