個人的に気になる株「クラボウ」

今回は繊維を中心に様々な事業を行うクラボウについて調べてきました。

企業の概要

クラボウは1888年に綿花の栽培が盛んだった倉敷で紡績会社として出発した会社で、時代に合わせて食品、化学製品、ホテル、バイオ、電力、建材など事業領域を広げていきました。

この会社の社員に対するサポートは特筆すべきものがあり、学校に通えなかったりスペイン風邪などの疫病に苦しむ社員のため基礎教育施設や病院を社内に作ったり、過酷な労働環境を改善するための労働について研究する機関も早い段階で設置されました。

また興味深いエピソードとして、高度成長期に環境汚染が深刻な問題となりこの会社でも工場排水や煤煙に悩まされていたのですが、アルカリ排水に硫黄酸化物を含む排煙を溶かすことで中和すると言う方法(KBCA)を開発し2つのマイナス要因を一気に解消しました。

株価・配当について

株価:7,770円

配当金:282円

配当利回り:3.63%

配当性向:33.8%

各種指標について

ROA:4.7%

ROE:7.5%

自己資本比率:62.9%

まとめ

クラボウは祖業の紡績以外にもその時代にあった様々な事業を行う会社で、労働問題や環境問題にも早い段階で対応してきました。

高配当株として見ると高い自己資本比率と幅広い事業領域が魅力的ですが、株価が高く1単元買おうとするとそれなりの価格になる点には注意したいですね。