小泉農水相は備蓄米を小売店やECサイトに随意契約という形で流し消費者に届くまでの工程を短縮する事で、前農水相の行なった競争入札による方法との違いを見せています。
この試みは成功する可能性は十分高そうですがネガティブな発言をする勢力・団体がいて、場合によっては小泉氏の政策にとって重大な障害になるかもしれません。
今回は随意契約による備蓄米放出に反対しそうな勢力について考えていきます。
JA全農
JAは競争入札により殆どの備蓄米を買い込む事に成功しましたが、現在随意契約により取引されている米より高い価格で買ってしまったので、在庫を捌ききれないリスクがあります。
実際にはJAが購入した米は古米が多く、随意契約で取引されている米より新しいので競争優位性がない訳ではありませんが、国の政策方針の転換に不満を持っていそうです。
また、JA以外にも以前のレートで米を買った業者からは反発が予想されますが、商品を保有し続けるのは値下がりリスクを抱える事でもあるので、毅然とした対応をして欲しいですね。
野党
米価の高騰の様に国民の関心が高い事象は政権の奪い合いをしている与野党の議員にとって重要で、特に参院選を控えている今の様な時期はなおさらです。
今後野党が備蓄米放出に対して説明を求めたり不備を言及する事が続きそうですが、小泉氏は正確で誠実な対応を続ける必要があります。
自民党としても今回で米の価格を下げる事ができなければ、ただでさえ心許ない支持率が更に落ち込む事が予想されるので党を挙げて小泉氏をサポートして欲しいですね。
ネット・SNS上の意見
ネット上の掲示板やインフルエンサーは注目度の高い内容を扱う事が多く、デマや批判的な内容が発信される可能性もあります。
これらの情報に直接干渉することはできませんが、やはり小泉氏が正しい情報を流し続け不備のない説明を続ける事でネット上の支持を味方につける事ができそうです。
過去にネットミームになった様な発言があると政策自体の信頼性を失くしてしまうかもしれないので、くれぐれも気をつけて欲しいですね。
まとめ
小泉農水相は随意契約という形で備蓄米を放出する方針を打ち出しましたが、急激に値を下げると在庫を持っている業者などからの反発が予想されます。
これに対応するには消費者に安い米を届けるという方針を一貫し、前農水相の様にボロを出さず立ち回る事が大切になりそうですね。