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注目される退職代行業について考える

4月から5月のゴールデンウィーク明けにかけて退職手続きを代行してくれる業者への依頼が相次ぎ、メディアに取り上げられる事も増えてきました。

 

その時代のニーズに合った業界を知ることは重要なので、今回は退職代行業が流行る要因とその役割について考えていきます。

潜在的な退職希望者の存在

退職代行が流行っているのを見て、最近は仕事が長続きしない人が増えていると感じる方がいるかもしれませんが、昭和や平成の時代にも自分に合っていない仕事をキャリアの最後まで続けていた人もいるはずです。

 

自分に合っていない会社に何十年も勤めているとストレスから体調を悪くしたり精神疾患を発症するケースもあり、責任感が強い人であれば退職の選択肢すら思い浮かばないケースもあるかもしれません。

 

退職代行を利用する事で昔の時代には声をあげられなかった方も自身の適性や労働強度に合った職場に転職をしたり、一旦充電期間に入ったり別のキャリアを形成するきっかけになります。

退職代行業者が持つデータ

退職代行大手Aではこれまでの利用者が努めていた業種を公開していて、特に20回以上利用された企業は会社名を伏せた上でランキング形式で発表されています。

 

これを見る事で例えばある業界は退職代行の利用回数が多く、社員が離れやすいだけでなく退職まで多くのエネルギーを要する事がわかるので就活生にとって重要な資料になります。

 

企業にとっても退職代行を頻繁に使われるとイメージが低下するので、採用の際に説明をより詳しくして就職後のギャップを減らすよう動き、就労環境の改善に繋がる可能性もあります。

今後の退職代行に求めるもの

退職代行は追い込まれた方を救う画期的な存在ですが、特に新卒の方の場合あまりに早く辞めすぎるとデメリットが大きく出てしまいます。

 

そこで代行業者には利用者が退職する前に相談する役割も担う事で、本当は辞めないほうが良い方を思いとどまらせる機能を持つ事が重要だと個人的には考えています。

 

適切な判断を下すにはノウハウの蓄積だけでなく利用者と丁寧に話し合う必要がありますが、これが実現すれば社会全体にとっての利益になりそうですね。

まとめ

退職代行によって精神的に追い詰められた方が退職する事ができる様になり、新たなキャリアを形成するきっかけになります。

 

また代行業者がデータやノウハウを蓄積する事で労働者や投資家が活用でき、労働市場が円滑に回る可能性もあるので今後の動向に注目したいですね。