今回はコンデンサ用セパレータシェア世界トップを誇るニッポン高度紙工業について調べてきました。
企業の概要
ニッポン高度紙工業は元々ビスコース加工紙という粘性のある液体を塗布した紙を製造する目的で1941年に設立された会社で、1943年には主力商品のコンデンサ用紙製セパレータの生産を開始しました。
コンデンサは電子機器に広く用いられる部品で、この会社が製造するレーヨンやセルロースで作られたセパレータは電解液を保持し短絡を防止する事を目的に使用されます。
そのなかで特に注目したいのが100%セルロースで作られたリチウムイオン二次電池(LIB)用セパレータで、従来製品より強度や遮蔽性で劣る代わりに電解液漏れが起きにくく、低抵抗で耐熱性に優れています。
株価・配当金について
株価:1,776円
配当金:70円
配当利回り:3.94%
配当性向:35.5%
各種指標について
ROA:5.0%
ROE:7.5%
自己資本比率:67.8%
まとめ
ニッポン高度紙工業はコンデンサ用絶縁紙の世界トップ企業で、用途に応じて適切な紙を使ってニーズに応え続けています。
高配当株として見ると高配当&低配当に加え自己資本比率も高いのは魅力ですが、自己株式控除後の発行済み株式数が1050万ほどしかない点には注意したいですね。