ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

インデックスファンドを狼狽売りした後のリスク

トランプ関税の影響で市場では株や投資信託の狼狽売りが目立っていて、特に新NISA制度が始まってからインデックス投資を始めた方の中には今すぐファンドを手放したい方もいるかもしれません。

 

ただインデックス投資は基本的に15年以上続けるのが定石なので、投資期間中に何度もある暴落イベントの度に手放すのは良い選択とは言えません。

 

今回はインデックスファンドを狼狽売りした時に発生する悩みや必要な決断について考えていきます。

投資時期を決める義務の発生

インデックスファンドを購入するタイミングは年初一括や毎月同じ日といった具合に定期的に購入する事が一般的で、これにより感情に左右される事なく淡々と続ける事ができます。

 

それなのに短期で売って下で買い戻そうとすると、株価が反転するタイミングを自身で見極めるというプロ投資家でも難しい判断を求められます。

 

また狼狽売りに動いた次の日に株価が急回復すると、そもそも買い直すタイミングは全くないケースも考えられ、2度と元の価額で買い戻せない事もありえます。

 

一方でインデックス投資が自身の性格と合わなかったり、そもそも投資をするのに向いていないと感じた方はストレス要因になるので早いうちに売った方が良いと思います。

方針を守らない癖ができる

長期投資において最初に決めた方針を守る事は重要で、理論的に正しいルールを守る事でこれまで成功してきた投資家と似た様な結果を期待できます。

 

それを状況1つで覆してしまうと最初に期待した結果は望めなくなり、他のどの投資をしても成功するのは難しくなってしまいます。

 

プロ野球の監督でも就任当初は送りバントに否定的だったのに併殺を恐れるあまりバントを多用する方がいますが、方針を一貫しないとシーズン中にバントの練習を多くする必要が出るので選手やコーチの負担も増えるなどして良い結果は出にくくなります。

 

どんなことでも長期的に物事に取り組む際は方針を一貫してそれに見合った考え方を身に付け、ルールや方針に守られる様な立ち回りをしたいですね。

狼狽売りの対策

投資成績を大幅に下げる狼狽売りを防止するには余裕資金で投資する事が重要で、ある程度資金が確保されていれば大きな暴落相場が来ても狼狽えずにいられるだけでなく、別の資産を買い増す選択も考えられます。

 

また過去の暴落相場を調べるのもお勧めで、過去20年だけで見てもドットコムバブル崩壊リーマンショック、コロナショックなど歴史的な暴落イベントは何度も起こっていて暴落というのは定期的に起こるイベントの1つという認識を持つ事が大切です。

 

今年長期投資を始めた方がファンドを持ち続けている数十年の間にも好況な相場だけでなく幾つも暴落相場が来ると思いますが、それが普通の事だという認識を持ち淡々と続けて欲しいですね。

まとめ

人は危機に相対すると本能的に逃避行動に走ってしまいそうになりがちですが、暴落相場は今後も何回も起こることが予想される普通の事であり常に右肩上がりの相場は絶対にあり得ません。

 

インデックス投資の場合はどんな相場でも淡々と資金を投じる事で誰でも厳しい相場の世界で平均点を取ることができるので、初心者の方も方針を変えず腰を据えて取り組んで欲しいですね。