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テレビCMの価値について考える

不祥事を起こした某テレビ局のスポンサーをしていた企業がCMを取り止めても売り上げに変化が出ない事に気付いたり、大物芸能人が比較的小さな企業のCMに出演するなど業界では大きな変化が生まれてきています。

 

中にはテレビCMからネット広告など別の宣伝方法に乗り換える企業も出てきそうですが、テレビCMが向いているかどうかはケースバイケースなので今回はテレビCM特有の価値について考えていきます。

①中高年をターゲットにした商品

若い世代はテレビよりも動画配信サイトやSNSに興味がある場合が多く、人気のテレビ番組やスポーツ中継も関連アプリのサブスクを使って見るケースが増えてきました。

 

一方で中高年は比較的新しい情報源に疎くテレビを見続けている方が多いため、高齢者向けの健康食品や介護サービスなどのCMはテレビを通じて広告を打つ効果が高いと考えられます。

 

ですので一例として同じスポーツの中継でもテレビ向けでは中高年向けのCMを流し、スマホの配信サービスでは若い世代に向けたCMを流すなど工夫が求められそうです。

②新商品

テレビは小規模な飲食店などで垂れ流されているケースもあり、不特定多数の人に新しい商品やサービスを知って貰う時にも効果を発揮します。

 

これにより無意識下で情報が刷り込まれたり、同じCMを繰り返し見せる事で親近効果が発生しやすくなるため類似商品よりも選ばれる可能性が増します。

 

ただ多くの方に知られている定番商品は熱心なファンがリピーターになっているケースもあり、CMで流す効果は小さくなってしまうかもしれませんね。

③番組への影響

テレビのスポンサーは番組制作への発言権があり、ある程度出演者の選出や演出に影響を与える事ができるとされています。

 

例えば自動車会社がドラマのスポンサーになった場合劇中で交通事故の描写が出ないようにしたり、さりげなく最新車種を登場させる事ができます。

 

そしてある作品が何世代にも渡って親しまれるようになると後の世代にも製品を紹介する事ができ、長期的な広告効果が期待できるという意味では唯一無二の方法だと言えます。

まとめ

現在ではネット広告が主流になったとはいえテレビCMを打ち出す事のメリットはあり、今後も重要な広告の打ちだし先となりそうです。

 

チンドン屋やチラシ配りが主流の時代から、売り出したい製品やサービスに合う広告手段を選ばないと効果を発揮できない事は変わりないので、今後は各業界で一層広告や市場調査に関する研究が進みそうですね。