最近CMやSNSでサンリオのキャラクターを見かける事が増えていて、株価も急上昇するなど何かと話題になっています。
実は2020年に創業者の孫で当時32歳だった辻朋邦氏が社長に就任し、改革を行った事で大きな成長に繋がっていました。
今回は世代交代で大きな成功を収めたサンリオの戦略について見ていきます。
柱を増やす
サンリオと言えばハローキティが有名ですが、これまでは何かのタイアップ企画でもキティが登場する事が多く、他のキャラクターはあまり知られていませんでした。
そこで辻朋邦新社長はクロミやシナモロールといった二番手の存在を積極的に登用し、これらの認知度を高めキティに匹敵するキャラクターに育てていきました。
これによりグッズのキャラバリエーションを増やす事ができる様になり、状況に応じてグッズの種類を増減させる事ができる様になりました。
見境がないタイアップ
サンリオというと女児向けの印象がありましたが、最近はプロ野球のイベントやボーカロイドとコラボするなどタイアップ先を開拓し続けています。
これにより新しい属性のファンを獲得できるメリットがあり、例えばサンリオのファンがサンリオコラボの球団グッズを買った事が切っ掛けで野球のファンになったりその逆も考えられます。
元々キティはネット上では仕事を選ばない事で有名だったので、各キャラがその分野にあったサービスに派遣される事でタイアップ先の爆発的増加に繋がりました。
グローバル化
サンリオは元々欧米では高い知名度がありますが、知名度が比較的低い東南アジア地域で商品展開を進めるためマーケティング投資を進めています。
例えばアジア圏では商品のライセンスだけでなくカフェの内装や飛行機のデザインに関する広告化権も積極的に販売していて、その国にあったサービスを提供しています。
また国によってキャラクターの人気にも傾向の違いがあり、(例えばバッドばつ丸は台湾で人気が高い)市場の動向を調査し将来的に利益を上げ続ける工夫をしています。
まとめ
サンリオは創業者からその孫に世代交代したことで、積極的なタイアップとマーケティングが成功し大きな成長を遂げました。
今後も2番手キャラクターが成長したりオセアニアや中東など知名度の低い地域でマーケティングが成功すれば更に成長できる可能性もあるので、若き社長の今後の一手に注目ですね。