ここ数年でNISAが広く浸透しインデックスファンドに積み立て投資を行う方が増え、「積み立て」という言葉に対する心理的なハードルも下がってきました。
ただ一般人の資産を狙う詐欺師も世の中の常識や世相に合わせて手法を更新していて、最近ではNISAでインデックス投資をする際に使う言葉を利用して詐欺行為を行う事も増えています。
今回は最近の詐欺業者が使う言葉に注目して彼らの手口を紹介します。
積み立て
NISAと同じくらい一般的な概念になった「積み立て」という言葉を使う事で、一般的な投資信託と詐欺商品を同じように見せる手法が流行しています。
詐欺業者から見た利点として積み立て投資は長期間に渡って行われる事は知られているので、比較的長い期間安定的にお金を奪う事ができる事があげられます。
またコツコツと詐欺商品を買わせつつ定期的に分配金を払えば被害者の信用を勝ち取る事ができ、ポンジスキーム型の詐欺に発展させる事もできるためこちらも注意が必要です。
NISAの次は〇〇
今NISAで投資信託を買った投資家に対し不動産やコモディティを扱う業者が営業を行っていて、個人的にもゴールドや債券の様な資産を買ってリスクやリターンを調整するのは重要だと考えています。
ただこれに便乗してまるっきりの詐欺商品をお勧めする業者がいて、例えばSNSを利用して勧誘を行い人気の高まっているNFTの偽物を買わせる業者が存在します。
特に注意して欲しいのがインデックスファンドの期待リターンが物足りないと思っている方で、欲に負けて少し怪しいと思っても立ち止まれないパターンもあるので注意したいですね。
卵を1つの籠に盛るな
「NISAの次は〇〇詐欺」の発展系が投資格言の1つ「卵を1つの籠に盛るな」でこれも同じロジックを使って真っ当な投資会社も営業を行っています。
この売り文句は一度の営業で複数の商品を買わせたい時に有効的で、対面の証券会社が株と社債をセットで売るように詐欺業者も複数の詐欺商品を押し付ける事が考えられます。
こういった詐欺に引っ掛からないためには、よく知らない商品に手を出さないという当たり前の事が重要で、少なくとも初めて知った商品にすぐに手を出さない事が重要です。
そもそもS&P500や全世界株式指数に連動したインデックスファンド自体が既に分散が効いているので、リスクを取れる若い方なら下手に資産を組み合わせないという選択肢を取った方が良いかもしれませんね。
まとめ
NISAが一般に知られる様になった事で、その売り文句を悪用してくる詐欺業者は今後も増加してくると考えられます。
これは投資信託にも言える事ですが中身の分からない資産に手を出さない事は大前提で、インデックスファンド一本のポートフォリオでもある程度分散は効いている点は意識したいですね。