今回はゼラチンやコラーゲンを用いた製品に強みを持つニッピについて調べてきました。
企業の概要
ニッピは1907年に鞣製事業を行う会社として創業(旧社名:日本皮革)しましたが、昭和に入ってからゼラチンやコラーゲンの研究を進めていき、現在では化粧品や食品、薬品向けの材料を製造・販売しています。
コラーゲンを用いた製品で特徴的なのがソーセージを詰める袋(ケーシング)をコラーゲンを使って代用した
コラーゲンケーシングで、衛生的に製造できる他手間や製造コストを削減できるというメリットがあります。
その他の製品では塩化ビニル製品に強く、電線やマスキングフィルムとして利用される塩化ビニル樹脂や、キルト製品やノベリティグッズなどに使われる塩化ビニル発泡体を販売しています。
株価・配当について
株価:5,630円
配当金:220円
配当利回り:3.91%
配当性向:24.8%
株主優待
ニッピコラーゲンプレミアム(100g×3袋):100株以上
各種指標について
ROA:3.6%
ROE:6.7%
自己資本比率:54.0%
まとめ
ニッピは食品会社や製薬会社向けのゼラチンやコラーゲンを製造する会社で、他に祖業の革製品や塩化ビニル関連製品も製造しています。
高配当株として見ると事業の組み合わせが特徴的で自己資本比率と利益率がそこそこ高いですが、高配当化したのが今年からで来年も同水準の予想があるとはいえ配当実績が少ない点には注意したいですね。