麻雀は運が与える影響の大きいボードゲームですが、2〜3割は実力が介入する余地があり初心者でも上級者に勝てる余地がある絶妙なバランスが魅力です。
ただ個人の努力ではコントロールできない理不尽に襲われるなど投資にも通じる所があり、どの選択肢を選んでもトップになれないことも普通にあるので経験や理論の面で1つでも高い順位を目指す考え方が生まれました。
今回は麻雀の考え方で投資にも使えるものをピックアップしてきたので順番に見ていきましょう。
①1番嫌な事を回避する
麻雀では次に引いてくる牌も他家が動き出すタイミングも分からないので、とにかく最悪の状況を回避するのが大切になります。
例えば親の先行立直に対し自身が同順で平和ドラ1の聴牌が入ったとして点数状況によって最適な選択は変わり、振り込みたくないのなら手を崩してのベタ降りや回し打ち、親にアガられると苦しい状況なら闇聴に構えたり立直での勝負、他家への差し込みも候補に挙がります。
この場面でベタオリすればともかく失点を最小限に抑える事ができ、勝負すれば放銃するリスクを背負う代わりにアガリ逃しを防げます。
短期投資においても暴落相場の中で損切りのためポジションを解消する(ベタ降り)、様子を見てポジションをキープ(闇聴)、ナンピンで勝負をかけて機会損失を避ける(立直)など選択肢は多くあり結果がどうなるかはともかく自身の嫌な事を避ける事で後悔が少なくなりそうです。
②方針は最初に決めておく
麻雀では手の進め方に絶対の正解はなく、手を内に寄せてタンヤオを狙うと不意の立直に対応が難しくなったり、染め手や七対子など捨て牌が派手になりやすい手役は他家の警戒度が上がってしまいます。
そんな時は方針を決めておくと迷いなく手を進める事ができ、例えば国士と混一色を天秤にかけるなら他の色の赤ドラは先打ちしたり、七対子狙いなら両面塔子から壊して重なりやすそうな牌を残すなど配牌によって作戦を立てておきます。
投資においても最初に方針を立てておくと他の投資家の動きに惑わされず自分の責任で投資ができますし、失敗しても作戦を修正する事で次に活かせます。
③高配牌を羨ましがらない
麻雀では配牌運の差を覆すのは難しく、ドラ3のモロヒダブリーや4巡で一枚切れの字牌待ち国士聴牌などVシネマの世界の様な運を持っている人には何をどうしても勝てない事があります。
ただ塔子も対子もなくてもドラを1枚でも抱えていてば6巡後に七対子ドラドラの手になる可能性があり、字牌が多くとも安牌を抱えながら国士や混一色を狙う事もできます。
人生においてもアラブの石油王の息子は生まれた時点でFIREを達成し(天和クラスの強運)、投資をする際も圧倒的なアドバンテージがありますが、羨ましがったり妬んでも何も始まりません。
それよりも収入の範囲内で心が苦しくならない投資スタイルを発見したり、身の丈にあった支出を考えるなどやりようはあります。
結果的に役満クラスの人生は目指せなくともダマで6400の人生になればかなり頑張った方だと考え、配牌で望める精一杯を目指したいですね。
まとめ
麻雀では理不尽な状況が多く存在し、根本的な手の進め方の方針や押し引きの方針は予め決めておかないと色々なバランスが壊れてしまいます。
投資も自身でコントロールできない運に左右されるという面では麻雀並の運ゲーなので、損切りや保留の方針など自身でコントロールできる事に集中したいですね。