7月後半頃から全国的に米が不足しているという情報が出回り、現在でも米が手に入りにくい状況が続いていてプチ米騒動の様な状況になっています。
ただ93年の米騒動の時と異なり社会が大きく変化していて買い占め騒動が悪化しやすくなっているので、今回はその理由を書いていきます。
①過去の経験
40代以上の方は過去の米騒動を経験していて、日本米が手に入らなくなりタイ米など日本人の趣向に合いにくい米を食べた経験から買い占めに走るケースが出るかもしれません。
現在では米国や豪州で日本米が栽培されるなどタイ米を大量に輸入しなくても良い状況にはあるかもしれませんが、もし買い占め行為を行う方が増えると供給が追いつかなくなるでしょう。
精米を美味しく食べられるのは2ヶ月程度で、過剰に溜め込むと供給が正常化した時に食べきれなくなるかもしれないので買い占めはしないようにしたいですね。
②SNSの普及
現代社会と30年前との大きな違いはSNSの発達で、例えば空の商品棚の写真を多くの方が投稿する状況が続くと供給が足りている地域でも不安に駆られる人が出る可能性があります。
また去年東京都が低所得者の方向けに配布された米を転売する悪質な例があったように、珍しいものや品薄な商品を転売する行為は後を絶ちません。
SNSの利用は若年層に多く誤情報や扇動目的のアカウントに惑わされる事も多いですが、落ち着いて行動すれば情報に踊らされる事は少なくなるのでSNSだけでなく政府や自治体が発する情報も集めたいですね。
③物流網の発達
物流網の発達によりネットスーパーや通販を利用して遠くの地域の製品を手に入れることができるようになり、本来であれば米が不作の地域があっても他の地域の米で対応できます。
しかしこういったネット上で売買される米が悪質な業者に狙われると彼らの住んでいる地域以外の米を買い占める事ができるようになってしまい、より米不足が深刻化する可能性があります。
現実的には店側が購入制限をかけるなどして対応するとは思いますが、ここでルールの穴を探す悪徳業者とのイタチごっこが始まると一般の消費者にとってはいい迷惑になりそうですね。
まとめ
少し前に南海トラフの発生を心配する方が避難用品を買い占めたことで問題になった事がありましたが、より生活に影響の出る米の買い占めは大きな社会問題に繋がる可能性があります。
9月以降に新米が出回れば現在の混乱は終息する可能性が高いので、過度な買いだめをしたり買い占めを行う悪徳な業者を利用しない様にしたいですね。