ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

余剰資金について考える

投資は余剰資金で行うのは当たり前ですが、歳を重ねるにつれ「余剰」の意味合いが変わってきます。

 

今回は人生の各段階で何が余剰にあたるのかについて考えていきましょう。

若年層の余剰資金

年齢が若い内は金から価値を引き出す事ができるため支出の割合が多く、貯金をするにしてもマイホームや自動車の購入のような近い未来に備えるというケースも多いです。

 

ただ老後のために貯金を行うのはインフレや将来の給与水準を考えると効率が悪く、極端な例で言うと昭和元年から30年貯金を頑張っても数十万円しか貯まらないということも考えられます。

 

ですので若年層にとっては老後のための貯金は余剰資金として投資に回すのも良い選択肢と言えて、株式やゴールドを少しずつ買っていく事で将来に備える事ができ、もし失敗してもやり直しが効きます。

 

結論として若年層の場合は意識しないと余剰資金自体が発生しないものの、リスクのある商品にも挑戦できるので積極的に動く事も大切になります。

中高年の余剰資金

年齢が40代〜50代になってくると住宅や子どもの学費、その他の大きな支出の支払い目処が立ち、自身の老後像も見えてくるので、文字通りの余剰資金を投資に回す事ができます。

 

ただ、このあたりから失敗ができなくなりグロース株のような高いリスクのある株はお勧めできませんし、低コストのインデックスファンドであっても投資期間が10年以下なら元本割れする可能性も考慮に入れなければなりません。

 

中高年の余剰資金はこれまで生きてきた人生の一部でありこれを失うと将来設計が完全に狂うため、老後資金としてプールするか債券のような低リスクな商品がお勧めです。

老年期の余剰資金

老年期は今後数年から十数年の生活のために金を使っていく時期で、晩年には相続のことも考える必要があるためリスクの高い株式は勿論、償還期間が長い債券も推奨されません。

 

特に、老化で判断力が落ちてくると現役時代では考えられないようなミスをする可能性が高く、よほど自信がある人以外は現金と年金で凌ぐのが最善の選択肢になります。

 

老後は金を増やす時期ではなく使う時期という事を念頭におき、年齢に見合ったリスクをとっていきたいですね。

まとめ

余剰資金とは近い将来使わない老後資金のような金を指し、リスク資産に投資するのは老後までの時間が長く失敗しても取り返しがつく間だけにしておくべきです。

 

いつまでも若い人はいないので奨学金を返し終わった時や家のローン完済時など、節目の時期に自身の取れるリスクの大きさについて考えるのも大切ですね。